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2009年06月23日

セブンイレブンに排除命令に思う



 消費期限が近づいた弁当などをフランチャイズチェーン(FC)加盟店が値引きして売る「見切り販売」を不当に制限したとして、公正取引委員会が排除措置命令を出しました。

 大手コンビニFC店の経営支援もさせていただいておりますが、どのコンビニFC店のオーナーも大変な状況です。

 売上が伸びない中、コストを下げる最大のポイントは廃棄ロスの削減になるわけですが、その廃棄ロスが実質本部から禁止されている状況です。

 本部に払うロイヤルティーは粗利(売上-仕入原価)の割合で決まります。

 例えば、売上が100万円として仕入原価が70万円ならば、粗利が30万円でその内の40%12万円がロイヤルティーとして本部に支払われ、残ったFCの取り分18万円から「廃棄コスト」が差し引かれます。

 売上の40%が弁当類のコンビニにとって、廃棄コストは膨大であり、弁当の品切れも出来ないため、膨大な廃棄コストをFC店が「手差し」で払っているのが現実です。

 食べるのに困っている人が多いこの世の中で、三方良しを考えるならば、市場原理に従った「値引き販売」は歓迎されるものでしょう。

 「食べられる食べ物」を捨てる行為は、やはり改善しなくては『誰のためにもならない』でしょうね。

 廃棄ロスが発生しても全く困らないコンビニ本部が改善をすべきなのは明確ですね。


●セブンイレブンに排除命令 公取委、値引き制限は「不当」
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090623AT1G2203I22062009.html  

Posted by 脇田勝利 at 09:10Comments(2)