(株)ドリームマーケティング
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2011年03月09日

ボーダレス競争社会で生き残るために




現在のビジネス環境の一つの特徴としてあげられるのが、

業界、地域、国境、を越えたボーダレス競争が上げられます。


近視眼的な視点で勝負をしていると、

外から全く新しい「黒船」がやってきて

あっという間に売上を総取りされてしまうことが

当たり前の世界になってしまいました。


その「黒船」とは、

スマートフォンのようにネットを使った新しいビジネスモデルだったり、

国の法律改正だったり、

全国チェーンの激安店だったり、

世界経済が変化することによる仕入れの高騰だったりします。


それを防ぐためには、世界の大きな流れを把握し、

「自らがぬるま湯に浸らずに変化に対応し続け、
 目の前の顧客の心を鷲づかみにすること」

が最も大切なことです。


そんなことを考えながら、

ベスト電器の新しい業態のお店「B&B」に視察に行ってきました。

地場福岡を代表する会社なので、頑張って欲しいので、

ずっとその経営をチェックしている会社です。


数年前の社長インタビューをした新聞記事が「?」という内容だったのを

しっかりと覚えています。

その後、急激に元気がなくなってしまいました。

やはり、どの会社も「社長の考え方と決断&行動」が経営に大きな影響を

及ぼすということが良く分かります。


ビックカメラの共同出資&FCで設立しているだけに、

ビックカメラの豊富な品揃えやポイントシステム等の営業スタイルを導入し

ベスト電器の強みである配送サービスを融合させた新しい小売事業を目指しています。



注目をしたのが、

「価格訴求」と「業界を超えた商品展開」です。




「価格訴求」は家電業界らしい他店徹底対抗です。

ベスト電器の弱かった部分。ただし、中小企業は安売りは厳禁ですね。価値を最大化することに集中すべし。


そして、「業界を超えた商品展開」。

家電屋さんで、電気自動車を売ったり、

電動スクーター、エコ工作教室、

そしてキッチンスタジアムでの電化キッチン体験など

今までの家電業界ではなかった、

ボーダレスな販売方法の工夫をしていました。









ただ、安売りのフロアの一つ上の階だったため、

売り場が閑散としていたのが私から見ると、

「マーケティング不足」に見えてしまいます。

地場の会社だけに、もっと元気になって欲しいものです。


これから先も、消費者の財布の紐を開けさせる、

ボーダレスの競争は激化します。


視点を時には「世界を俯瞰する宇宙からの視点」に変え、

自らのポジションと方向性を見つめ直すことも

大切なことです。


ありがとうございます。