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(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/
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2013年04月11日
日本を変える海外進出の猛者、木島さんと勉強会
シンガポール在住で統括・ハブ機能研究所の所長&Tree Islands代表取締役である木島洋嗣さんをお呼びして、
勉強会に参加をしてきましたので、報告させていただきます。
弊社世界20カ国以上の現地コンサルタントと連携をして海外進出の連携を行っていますが、
香港のホープウィル堀さんと並び、
日本人の海外進出に関しては天才とも言える才能の持ち主です。
●ホープウィル堀さん
http://marketing.yoka-yoka.jp/e958254.html
木島さんの凄さは、統括・ハブ機能に特化し、
それを圧倒的な情報量と切れ味の鋭さで本質を見抜く視点だと言えます。
今までの記事は下記をご覧下さい。
●シンガポール海外進出のコンサルティング
http://marketing.yoka-yoka.jp/e949539.html
●総括・ハブ拠点としてのシンガポールを活用する方法
http://marketing.yoka-yoka.jp/e924679.html
今回は少人数での勉強会でしたから、
一方通行の講演とは違い、参加された方との双方向のやり取りの中で、
より具体的な内容で行われました。
木島さんは、ある有名な首長からも声をかけられるほど、
誰もがノックダウンされるほど世界的視点でインパクトある話をされ、
まちづくりにも精通しています。
これからの日本の活性化に欠かせない人材となるのは間違い有りません。
その生き方は、一切の妥協をせずに、
まさに世界を電光石火で走り抜くサムライのようです。
これからも、木島さんをはじめ、
世界中の猛者と一緒にチャレンジし、
自分にしか出来ないことを更に磨いていきたいと決意をした一日になりました。
木島さん、ありがとうございました。
下記、勉強会の詳細です。
目を通していただくと当日の流れが全て分かります。
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●成功する海外進出のプロジェクト
唯一やっているのは、日本に強力な商材がある企業
どうしても海外で売りたいという方だけ
現地法人も作らない
そのケースは上手くいく
ガーデニング 年間20億円のプロジェクトも軌道に乗っている
その方は海外に出なくても良い
問い合わせのメールがたくさんくるが8割は無視している(笑)
●海外進出で成功する共通項
(1)海外や現地に行く人
ほとんどの人がいろんなことを言って海外に行かない
(2)具体的に行動する人
一年以内に現地法人を立ち上げるなど、具体的な行動を起こす人
(3)資金を準備している人
借り入れでも良いので、具体的に投資の準備をしている人
上記3つが揃っている人は海外に出てきても成功する
●なぜ、本社を福岡など、今の場所においているのか?その理由は?
今まで、ハブは本社をどこにするのかの研究
ここから質問をはじめる?
シンガポール政府が日本語でEDBで全て情報公開をしている
http://www.edbsingapore.jp/edb/sg/jp_jp/index.html
Webを見ればみんな分かる時に自分が追求しているのは本社をどうするか
(例)ユニリーバ
10兆円以上の売上があるイギリスの会社
社長はイギリスに住んでいるか?
実際はシンガポールに住んでいて、ロンドン本社に出社していない
(例)GEのアメリカ本社の社長
香港に住んでいる
居住って何?を考えなくてはいけない
社長が本社の近くに住むのは世界では当たり前ではない!
企業は世界の一番合理的な所に本社を置いている
ロールスロイスも実質シンガポール企業
一風堂河原社長もシンガポール在住
●シンガポール・香港に本社を置く優位性
(例)三菱商事
金属トレーニング部門はシンガポール本社に移した
●業務をどこでやるのが最適か?
業務のうち、
(1)福岡本社でやらなければいけないもの
(2)世界どこでやっても良いもの
さらに(2)を下記の(A)(B)に分ける
(A)高付加価値なもの→人を置いてやっても良いもの
R&Dを三井化学がシンガポールにつくった 日本人ばかりなのになぜ?
家賃ゼロ 石油化学・ITなど優遇業種だから
人件費の3分の2をシンガポール政府が払っている
(B)低付加価値のもの
ランニングコストを低く
香港・シンガポールに巨大な会社をつくる必要はない
レンタオフィスを借りて登記上だけで良い
香港では社長になっても住む必要もないし、社員もいらない
リモートコントロール出来る
シンガポールは住まないと会社が運営出来ない
●なぜシンガポール政府はそこまで企業を優遇するのか?
日本の首長がみんな質問する
答えは、減税すると税金が増えるから
シンガポールの法人税20年前に40%だったが、今は17%になっているけど、税収が増えている
商品の値段と同じ
(1)税金を下げると税収が増える
日本は税金を下げても外資が入ってこないため、減税しても今のままではダメ
日本の輸出依存度は17。4%
シンガポールの輸出依存度は231.2%、香港 212.5%のため、圧倒的に外資を取り入れることが可能
(2)歳入の大きな割合を政府系ファンドで投資しお金を殖している
国民の税収をファンドで運用している
40兆円 1兆円ずつ入ってくる
●それでは、日本はどうする?
日本救済策
日本から出ていけとPRしている訳ではない
(1)産業集積
タイに日本人が6万人住んでいる 英語ではない
なぜ、タイに集まった?
自動車はタイに全て産業集積が進んだ
これからの時代 税金が安いからという理由や英語だからではなく、キモは産業集積
税率は今後世界で同じになる
台湾も17%でシンガポールと同じ
税制優遇はどの国もやっている
実はオフィシャルでは言わないが、裏側で全て企業と交渉をしている
シンガポールは製造国 製造業がGDPの30%を占める
シリコンバレーが典型的な成功例
その観点でいくと、日本は?
日本全体でやろうとしたりTPPなどは意味がない
地域を限定させることが大切
国でやる必要はない
関西イノベーション国際戦略総合特区は、かなりいけてる!
税率は28%
http://kansai-tokku.jp/
太陽光・リチウムイオン電池など
福岡市・北九州市で協力すれば200万人以上になるため実現可能
(2)日本全体で考えるのはもう止める
北海道でTPPでやる必要ない
アジア全体が特区を拠点に動いている
経済特区はアジア中で法人税0%
フィリピンはPEZAは法人税0%
フィリピンは最強のタックスヘイブン
カンボジアもそう 木島さんも力いれている
5番目の経済特区は、プノンペン郊外のタケオ
これからは大都市
●業務をどこで行うか?
営業
マーケティング経営戦略
財務・金融・M&A
総務・人事・労務管理・育成
法務・知財管理
IT
技術サービス・アフターサービス
製造・生産管理・品質管理
物流
調達
R&D
→世界どこでも置ける
●財務などは香港・シンガポールが優れている
(理由1)量的規制がないから
ほとんどの国でお金の出し入れの制限がある
日本では500万円、企業も1億円の持ち出し制限がある
タイや中国なども
タイは外貨預金を一定以上持つと自動的にタイバーツに変える仕組みがある
(理由2)税金
日本は10〜15%中国も10〜30%の海外の出し入れに税金が掛かる
出し入れ二国とも税金がかかる場合が多い
中国から日本へ配当 10%源泉
中国→香港・シンガポール 5%源泉
香港・シンガポール→日本 源泉0%源泉
●内需型ビジネスは海外に出にくい
日本の特殊なマーケットの場合は海外に出にくい
グリーなどは海外で難しい
マルハンはカンボジアで銀行業務を行い現地でメガバンクになっている
●人事
シンガポール人材ハブ
ビジネススクール
税金払わなくて良いからシンガポールに誘致
ソニーユニバーシティ 日本をシンガポールへ 最終的にはシンガポールへ移す
人材採用コストは?
シンガポールにオペレーションを置かない方が良い
●メディカル
年間100万人
メディカルハブを目指している
●飲食
規制が強化されシンガポールで飲食は厳しい
飲食店はホーチミンがお勧め
やるんだったら出資をするのは有り
飲食コンサルは成立しない
●インバウンド
日本に来ている割合が高い国は香港・台湾・シンガポールの順番
●九州ブランドは必要?
九州ブランドは必要ないのでは?
北海道は成功したが二番煎じでは上手くいかない
例えば雪というブランドを創る発想が必要
人がやったことを繰り返しても絶対に上手くいかない
常に二番煎じ
特にブランディングの場合は上手くいかない
小都市と大都市でブランディングをする
●武雄の図書館
朝からのFacebookの告知で150人集まった
武雄のスタバが代官山を抜いた
●シンガポールの医療
保険制度CPF(Central Provident Fund)20歳以上に義務づけられている
●シンガポールは全員自費診療
●行政主導のインバウンドは終わっている
これからは民間でやらなくては成功しない
首長など人に左右されないようにする必要有り
石川県 県知事はインバウンドをやっておらず、みんな旅館の経営者がやっている
インバウンドは民間
●木島さんの時間の使い方
インターンに実務を任せ自分は実務に触れないようにしている
直感で世界中どこでも自費で行く
●知識だけを持って20歳で半年何をするか?
どこかでお金が稼げるインターンする
●資産運用はどのようにしている?
豪ドル メインでシンガポールドル・米ドルで運用している
プライベートバンクに全部任せている
●海外で運用を他者に任せるのは大丈夫?
弁護士に社長を任せることが出来る
海外で良くある事例は会社が儲かると乗っ取られる
ベトナムは51%株
愛人がベトナム人に51%
家も会社ももぬけの殻
すべて持っていかれる
株を100%持っていれば、社長を首にも出来る
社長だダミーかどうかは重要じゃない
●リクルートで学べなかったことは?
(1)モチベーションの低い人のモチベーションを上げる方法
(2)妥協点を見出すこと
●人材教育の仕事からシンガポールなど海外へのビジネスにどこで変わった?
一つはお客さんと接することで、本社をどこにおけば良いかの質問が多かったから
常に下記の3C分析をやっている
(1)市場(customer)
カスタマーが望んでいるもの
(2)自社(company)
(3)競合(competitor)
自分じゃないと価値がないものを追求している
圧倒的に優位に立てるものは何?
たまたま本社の相談を受けた
税理士や会計士、マッキンゼーは答えられないこと
自分で調べて分かってきたのが統括会社をサポートする分野
本社を機能をどうするか?は全て木島さんに依頼が来ている
●ずっとシンガポール?
中東本社機能は誰もやっていないし、どうなるかは分からない
自分の直感に従って行動する
●夢は?
少しでも日本の自治体を香港・シンガポールに近づける
人・もの・お金を最適化
大阪・武雄を中心に
バリューを常に考える
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