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2015年09月30日

世界のトレイルの聖地ジョンミューアトレイルへ

シリコンバレーへの仕事の傍ら、今回は時間を捻出して、世界のトレイルの聖地と呼ばれている、

ジョンミューアトレイルへと行って来ました。







まず、びっくりさせられるのが、アメリカの大自然の雄大さです。

日本とはスケールが全く違います。


ジョンミューアトレイルは、340キロメートルですが、その大部分が含まれている

パシフィック・クレスト・トレイ(Pacific Crest Trail)は、

なんと、メキシコ国境からカナダ国境まで、アメリカ西海岸を南北に縦断し、

総延長は約4,000キロメートル以上(!)に達するのです。


アメリカには3つの大きなトレイルがあり、

残り2つも、

アパラチアン・トレイル(Appalachian Trail)は、約3,500km。
コンチネンタル・ディバイド・トレイル(Continental Divide Trail)は、4100km。

と想像を絶する壮大な規模です。

アメリカでは、全区間を1シーズン内に歩き切ることをスルーハイキング(thru-hiking)する人々が年間に300名もいるというから更に驚きです。

この旅には4ヶ月から6ヶ月を要し、成功を収めるのは6割ほどいるというから、

まさにアメリカ人は「遊びを死ぬ気でやる開拓者スピリット」に溢れた人が多いということが分かります。


本当にアメリカに行く度に良い意味で「クレイジー」な人が多く(笑)、行く度に驚かされます。

私も彼らに負けずに、世界中を冒険しようと決意を新たにさせられました。


今回は、キャンピングカーを借りて10日間、
シリコンバレー&ヨセミテ&ジョンミューアトレイルを移動しましたが、

シリコンバレーからヨセミテまで片道400km離れており、

10日間のトータルの走行距離は1800km(!)という走行距離をあっという間に走ってしましました。

今回移動した1800kmの移動した範囲は地図の西海岸の赤い線の範囲です。

スケールが違いすぎるぜ。アメリカ。




ジョン・ミューア(John Muir、1838年 - 1914年)は、世界のナチュラリストの草分けで、

作家で植物学者、地質学にも精通し、シエラネバダ山脈の地形が氷河作用に深く関わっている事を発見。

また西部開拓の嵐が吹き荒れていた頃、ゴールドラッシュで人口が急増した西海岸の人々が、豊かな森に豊富な水をたたえたこの地に目を付け開発しようと、森林伐採・ダム建設を計画する中、真っ向から異議を唱えシエラネバダの大自然を命懸けで守り続けた人物であり、『自然保護の父』と言われています。

ジョンミューアの愛したヨセミテは、1864年、州立公園に指定。1890年、国立公園に指定されています。

日本ではその頃は、江戸時代でちょうど幕末の混乱期、新選組の池田屋事件が起こった頃です。

その時期にすでに自然保護をしていたジョンミューアも素晴らしいですが、

ルーズベルト大統領と二人だけで3日間自然を語り合い、世界で初めて国立公園を設立したというから、

世界でも先進的な活動をしていたことに驚きます。







ヨセミテ渓谷から端を発する「ジョン・ミューア・トレイル」は彼の業績を記念し造り上げた登山道です。


そんな世界の自然を変えたジョンミューアに敬意を払いながら、

ジョンミューアトレイルを歩き始めました。

(続)


  

Posted by 脇田勝利 at 20:42Comments(0)冒険家として旅日記