(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/

2017年03月22日

組織の守りを固めるマネジメント「監事の役割と監査の重要性」

マーケティングは売上を上げるための「攻め」の役割を果たすのに対し、

「守り」の役割を果たすのがマネジメントです。



この両輪が構築できれば、企業や法人として揺るぎない経営の仕組みが出来ます。


今回は、組織の守りを固めるマネジメント「監事の役割と監査の重要性」について、
解説をさせていただきます。


私も立場上、多くの企業や法人などの監事の役割を任せられることが多くあります。

監事の役割として特に重要なのが、監査です。

その監査について、ポイントをまとめましたので、
参考にしていただければ幸いです。





●監事は何をするか?

監事は監査を担当します。

監査は「(1)業務監査」と「(2)会計監査」の2つに分かれます。

(1)業務監査

業務監査は、企業や法人の「会計業務以外の業務活動(組織や制度等)」に対する監査です。

具体的には、監査計画を策定して、監査を実施し、その結果を報告するとともに、不備等があれば、それを改善指導する一連の活動のことです。

業務監査には下記の2つのポイントがあります。
ポイント1:業務手順の整備状況を監査する。
業務手順が正しく整備されているか? 例:規程や業務マニュアルがあるか?
業務手順が正しく周知されているか? 例:関係者に周知されているか?

監査では、規定等のルールが明確になっており、それが正しく周知されているかチェックします。


ポイント2:業務手順の運用状況を監査する。

業務手順が正しく理解されているか? 例:関係者に理解されているか?
業務手順通りに正しく運用されているか? 例:マニュアルに従った業務を実施しているか?

監査では、ルールが理解されており、ルール通りに正しく業務が行われているかチェックします。


その監査報告の結果を受けて、「業務手順が無い」「間違っている」「古い」「手順をすぐに見ることができない」「業務手順が理解されていない」「手順通りに仕事をしていない」といった問題があれば、それを改善するようにフォローアップしコンサルティングします。



(2)会計監査


会計監査とは、財務諸表など財務状態の記載されている書類が、適正に表示されているか、確認する事です。

その際、書類を作成した人が自身で確認するのではなく、
会社内部とは関係のない第三者による客観的なチェックでなければいけません。

お金がどのように使われたのかが、適切に記録されて、ちゃんと報告されているか、記帳と報告内容が正しいことを検証することです。

ポイント1 預金通帳を眺める

・大体毎月の入出金は定期的に繰り返されるものなので、イレギュラーな入出金があると目立ちます。違和感を感じたら質問したり、関係資料(請求書や領収書等)を見ましょう。

・決算月は特に調整がされやすいので要注意(期末日だけ金額を合わせようとする等)。

ポイント2 預金通帳の残高と収支計算書や他の帳簿、管理資料の預金残高の金額を照合する

・一致していることを確認する。

・もし、不正や間違いがあるとほぼ預金残高が合わなくなります。不一致の場合は理由を確認しましょう。

とにかく、一番大事なのは『預金通帳』です。預金通帳は必ず確認することが大切です。

次に会計監査の管理体制をチェックします。

下記の管理体制が出来ているかをチェックして、
出来ていなければ、改善をする必要があります。

●会計監査の管理体制のチェックポイント

(1)会計帳簿を記帳している
(2)現金入金の際は領収書を発行し、領収書控を保存している(口座振替の場合は省略可)
(3)請求書、領収書をちゃんと整理保管している
(4)通帳の保管と銀行印の保管をしっかり実施している
(5)要所要所でダブルチェック(二人以上でチェック)している
(6)入金管理台帳を作成している
(7)固定資産管理台帳と固定資産を一致させている  

Posted by 脇田勝利 at 12:28Comments(0)経営が良くなるノウハウ