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2018年01月15日

アメリカの祝祭日にもお国柄が反映されている。




今日1月15日はアメリカは祝日です。 キング牧師誕生日(Birthday of Martin Luther King, Jr.)です。


アメリカでは憲法で決められた祝日や各州によって別の祝日が設定されていたりしますが、

特にアメリカ全体の祝日となる『ナショナル・ホリデー “National Holiday”』をご紹介します。

ほとんどの公共機関(銀行、郵便局、学校、会社、市役所などなど)がお休みとなります。

この日は家族や友人達と過しときに賑やかに、ときに静かに祝います。



アメリカのナショナルホリデーは下記の10日間です。

1月1日   新年New Year's Day
1月第3月曜日キング牧師誕生日Birthday of Martin Luther King, Jr.
2月第3月曜日ワシントン誕生日(大統領記念日)Washington's Birthday(President's Day)
5月最終月曜日戦没将兵追悼記念日Memorial Day
7月4日  独立記念日Independence Day
9月第1月曜日労働者の日Labor Day
10月第2月曜日コロンバス・デーColumbus Day
11月11日     退役軍人の日Veterans Day
11月12日月曜退役軍人の日(振替休日)Veterans Day(Observed)
11月第4木曜日感謝祭Thanksgiving Day
12月25日     クリスマスChristmas Day


ちなみに年間の祝祭日のランキングは下記の通りで、
日本は年間15日間が祝祭日で上位3位という祝祭日の多さです。


●年間祝祭日数ランキング

1 インド・コロンビア (18日)
2 タイ・レバノン・韓国 (16日)
3 日本・アルゼンチン・チリ・フィンランド(15日)
4 トルコ(14.5日)
5 インドネシア・マレーシア・フィリピン・ロシア
  ベネズエラ・モロッコ・マルタ・スペイン(14日)



それでは、アメリカのナショナルホリデーをそれぞれ詳しく解説します。

祝日を見るとお国柄が良くわかります。

日本は後付け的な祝日が多く(笑)
みどりの日・海の日・山の日など自然に関する祝日が多いのが特徴ですが、

アメリカの場合は独立・戦争や軍人など「自由を手に入れる」という要素の祝日が多いのが特徴です。

こんな所にもお国柄がよく伝わってきます。



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●1月1日   新年New Year's Day

1月1日はどこも新年のお祝いをしています。ただ、前夜の大晦日(New Year's Eve)で大騒ぎし、元旦はパーティ疲れを癒す日として過ごす人が多かったりするのが日本と似ている所です。

そして2日からいきなり100%平日モードに戻り、日本のようなお正月気分は微塵もありません。
日本と異なり「新規」「キリの良さ」をあまり重視しないお国柄なのです。

●1月第3月曜日キング牧師誕生日Birthday of Martin Luther King, Jr.

1960年代の公民権運動に多大な貢献をし、"I Have a Dream"のスピーチでも有名なマーティン・ルーサー・キングJr.牧師。キング牧師誕生日は、その名の通り、キング牧師を讃える日となっています。
しかし人種問題をはらんでいるため祝日と制定された後も州によっては長年この日を休みとしていませんでした。

●2月第3月曜日ワシントン誕生日(大統領記念日)Washington's Birthday(President's Day)

ワシントン誕生日は、ニューヨークを含めた多くの州で"Presidents Day"(プレジデント・デイ)とも呼ばれます。なぜならリンカーン大統領の誕生日も併せて祝うからです。
この日はセールを開催するお店も多く、ワシントンやリンカーンの肖像画がセールのポスターに使われることもあります。

●5月最終月曜日戦没将兵追悼記念日Memorial Day

戦没将兵追悼記念日(Memorial Day)、復員軍人の日(Veterans Day)と、戦争にまつわる祝日が2日あるのもアメリカという国を物語っています。

メジャーリーグでも、戦没将兵追悼記念日の試合では各チーム、追求の意を表して特別仕様の帽子を着用するのが慣習となっています。






●7月4日  独立記念日Independence Day

アメリカ合衆国の始まりともいえる、「アメリカ独立宣言」が採択された日です。

それまでイギリスの植民地だったアメリカが、一つの国家として独立し、今日の巨大な国となることが出来たことを祝います。

“The Fourth of July” もしくは “July Fourth” と呼ばれ、飲めや歌えや、食は進むし花火はあがる、近所を巻き込むアメリカ国歌の大斉唱・・・アメリカの愛国心を、文字通り体感出来るスゴイ日です。

外国人である私たちも一緒になって楽しむことが出来る、非常に楽しい祝日ですので、ぜひ友人たちと祝ってみてください。

●9月第1月曜日労働者の日Labor Day

労働者の人々に感謝し、その活躍をいたわる日です。

意味合いとしては日本の勤労感謝の日と同じで、普段忙しい労働者の皆さんが心置きなく休める日です。

土日を含んで3連休なので、旅行に出かけたりして家族と共に過ごす人が多いです。


●10月第2月曜日コロンバス・デーColumbus Day

クリストファー・コロンブスによるアメリカ大陸発見を祝う日です。

しかし、コロンブスは原住民を追いやった侵略者とする意見があります。

加えて歴史的観点から、コロンブス以前にもアメリカ大陸を発見した人たちが居たことから、今ではアメリカ全体の祝日とは言えません。

そのため、一部の州や公共機関では休日としていない所もあります。

●11月11日 退役軍人の日Veterans Day

全てのアメリカ軍人、特に退役された軍人の方に感謝と敬意を表す日です。

元々は第一次世界大戦の終結を記念した日でした。5月に行われる「メモリアル・デー」と似ていますが、こちらは生存していらっしゃる軍人の方を中心としています。

祝日ですが、公共機関全体が休むわけではありません。中には実際の退役軍人に戦時中の体験談を聞く、というイベントが主催されたりします。

●11月第4木曜日感謝祭Thanksgiving Day

秋の恵みに感謝する日です。

元々はアメリカに住みはじめた最初の移民たち(通称、ピルグリムファーザーズ)が、初めての土地で収穫できた農作物を祝う日でした。

独立記念日に続く重要な祝日で、この日は家族全員が集まって、特別な食事を用意し、神の恵みに感謝します。

アメリカ伝統の食事と、いわゆる「おふくろの味」が印象的で、七面鳥の丸焼き、マッシュポテトのグレービーソースかけ、インゲンやニンジン、ホウレンソウの野菜炒め、クランベリージャム、パンプキンパイ・・・日本ではまず食べられないメニューのオンパレードになります。


●12月25日 クリスマス Christmas Day

言わずと知れたキリスト教の祭日です。

大まかな雰囲気は日本と変わりませんが、アメリカでは家々にまばゆいデコレーションを施し、夜には盛大なパーティでどんちゃん騒ぎをします。

日本よりはるかに「祭日」としての側面が強いです。

12月に入った途端に、クリスマス関連の製品やCM、数々の曲が流れ、イルミネーションとデコレーションが施設という施設で施される、というくらいビッグ・イベントです。

日本では(なぜか)恋人の日という扱いですが、アメリカでは普段は会えない親族が一堂に会して祝う、親族会の意味合いが強いです。