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2014年03月03日

スティーブジョブズインタビュー全文「起業家魂に火が着く」




起業家の聖地、シリコンバレーに日本人が学ぶ事はとても多い。

以前、シリコンバレーに訪問した際にアップル本社に訪問し、
その仕事ぶりを見て人生が変わるほどのインパクトがあったことを今でも思い出します。

リラックスした中にも、
世界最高のものを生み出す職場と働き方に、
仕事の究極の姿を見る事が出来ました。

それから、ずっとシリコンバレーは注目をしており、
今後シリコンバレーを活用した新規事業も企画中です。

そんな中、海外出張の際に借りた「スティーブ・ジョブズ 1995~失われたインタビュー~」の映像の、
全文をご紹介いたします。

1995年、スティーブ・ジョブズにされたとあるインタビュー。マスターテープが紛失し、長年失われていたインタビュー映像のVHSコピーが、ガレージから見つかりました。

スティーブジョブズがアップル社を追い出され、その後アップル社に帰って来る直前の、
40歳の頃の映像です。

一人の起業家として人生は一度限りと考えると、
彼に触発をされずにはいられません。

このインタビュー動画を見ると、この時期のスティーブ・ジョブズの考え方、哲学、思想が大変よく伝わってきます。

私にとって、新たなる挑戦への第一歩を踏み出す決意の映画となりました。

人生は一度きり。

精一杯自分らしく花を咲かせる事だけに集中をした方が良いと最近特に感じます。


【インタビュアー】

それはともかく、AppleⅡは驚異的な成功を収めたね。アップル社は瞬く間に成長し、株式公開を経て君らは富を得た。

『大富豪の気分は?』

【スティーブ・ジョブズ】

興味深い体験だったよ。

23歳で資産は100万ドル以上あり、24歳になると1000万ドル、25歳で1億ドルを超えた。

でも、お金が目的じゃないから重要とは思わなかった。

確かに資金があれば、可能性が広がる。短期間に儲けが出ない事業にも投資できたりね。

だが、あの時の私にとって、一番大切なのは会社であり、人や自社の製品だった。製品を使うことで、人々が何をできるかとかね。

(だから)株だって売らなかったし。

将来必ず成功する、と確信していたんだ。

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●凄いアイデアから優れた製品を生み出すマジック

【スティーブ・ジョブズ】

そうだな。

私がアップル社を去った後、スカリーは深刻な病に侵された。

同じ病気にかかった人を見てきたが、彼らはアイデアを出せば、作業の9割は完成だと考える。

そして、考えを伝えさえすれば、社員が具現化してくれると思い込むんだ。

しかし、凄いアイデアから優れた製品を生み出すには、大変な職人技の積み重ねが必要だ。

それに、製品に発展させる中でアイデアは変容し、成長する。細部を詰める過程で多くを学ぶし、妥協も必要になってくるからね。

電子、プラスチック、ガラス、それぞれ不可能なことがある。工場やロボットだってそうだ。

だから、製品をデザインする時には、5000のことを一度に考えることになる。

大量のコンセプトを試行錯誤しながら組み換え、新たな方法で繋ぎ、望みのものを生み出すんだ。

そして、未知の発見や問題が現れるたびに、全体を組み直す。

そういったプロセスが、マジックを起こすのさ。

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●成功を信じて突き進むチームと、近所の老人

【スティーブ・ジョブズ】

最初の時点でも良いアイデアだが…
成功を信じて突き進むチームを見て思い出すのは、子供の頃、近所に住んでいた老人のことだ。

妻に先立たれた80代の男性で、見た目が少し怖かった。

私は芝刈りのバイトか何かで、彼と知り合うようになり、ある時ガレージで、古い研磨機を見せられたんだ。

モーターとコーヒー缶をバンドで繋げたものさ。
それから裏庭に出て、一緒に石を集めた。何の変哲もない石だよ。
彼は、石をいくつか缶に入れ、何かの液体と砂粒を加えた。
そして、モーターを動かすと、”明日 また来い”と言うんだ。

缶は激しく音を立てていたよ。

翌日彼を訪ね、缶を開けてみると、驚くほど美しく磨かれた石が出てきたんだ。

缶に入れた時はありふれた石だったのに、石がこすれ合うことで摩擦や騒音はあるが、それで美しく磨き上がる。

私にとっては、この体験こそが情熱を持って働くチームの象徴なんだ。

ズバ抜けた才能を持つ者が集まって、ぶつかり合い、議論を戦わせ、ケンカして怒鳴り散らす。

そうやってお互いを磨き合い、アイデアをも磨き上げて、美しい石を創りだす。

これは説明するのが本当に難しい。1人の力ではないしね。

私はシンボルにされているが、Macの開発はチームの努力の結果だ。

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●真に優秀な人

【スティーブ・ジョブズ】

真に優秀な人というのは、自分が優秀と知っているから、褒めてやる必要はない。

一番大事なのは仕事の内容だと分かっているんだ。
だから、担当するパートを確実に達成することが求められる。

周囲の人間が、真に優秀で頼れる人に与え得る重要な助言がある。

それは彼らの出来が悪い時、きちんと指摘してやることだ。理由を明確にして説明し、軌道修正を促してやるのさ。

彼らの能力を疑っているように思わせてはいけない。

だが、その仕事に関しては、目標に貢献できていないと分からせる必要がある。

簡単じゃないよ。

それでも、私はいつもダイレクトに伝えてきた。本当にデキる人たちは、それが有益だったと言うはずだ。

耐えられないって人もいたけどね。

私は自分が正しいかにこだわらないタイプでね。

成功すれば何でもいい。

多くの人が知っているが、私は何かを強く主張していても、反対の証拠を見た途端、180度意見を変える。

そんなのは構わない。

実際、私はよく間違うが、最後の決断が正しければいい。

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『今から10年後はどうなっていると思う?』(1995年当時)


【インタビュアー】

『開発中の技術におけるビジョンは?』

【スティーブ・ジョブズ】

注目すべきは、インターネットとウェブだね。

今この業界で熱いのは、オブジェクト指向とウェブだ。

ウェブの登場によって、私たちの夢が実現する。

コンピューターが単なる計算機から脱却し、コミュニケーションの手段となるんだ。それを可能にするのがウェブさ。

しかも、マイクロソフト社の所有じゃない。だから、革新が期待できる。

ウェブは今後の社会に多大な影響を与えるだろうね。

現在の米国では通信販売のシェアは2割弱だが、すぐにそれがウェブに移行し、何百億という規模に成長する。

顧客に直接、販売が可能な究極のルートだよ。

それに、世界一小さな企業もウェブでは大企業になり得る。

だから、10年先の未来から今を振り返った時、ウェブの登場が歴史に刻まれていると思うんだ。

コンピューターの社会的地位を確立する。

これからパソコンの世界に驚くべき変化が起こり、新しい命が吹き込まれる。

とにかく、スゴイことになるよ。

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●動物とヒトの移動効率

【スティーブ・ジョブズ】

子供の頃、雑誌である記事を読んだんだ。

様々な動物の移動効率を計測したもので、クマやチンパンジー、鳥や魚などが載っていた。

1キロあたりの消費カロリーをヒトも含めて比較していて、1位を獲得したのは、コンドルだった。

万物の霊長のはずのヒトは、下から3分の1あたり。

だが、誰がひらめいたのか、自転車に乗ったヒトも測られた。

コンドルなんて蹴散らしたよ。この記事に私は強い衝撃を受けた。

人間は道具を作ることによって、生まれ持った能力を劇的に増幅できるんだ。

“パソコンは脳の自転車”と、広告を出したことすらある。これまでの歴史を通し、人類が発明したものの中で、コンピュータが一番か、それに近い重要性を持つ。

私は、そう確信している。

我々が生み出した史上最高の道具だよ。

私は本当に幸運だと思う。

この発明品の創成期と言える今の時代に、シリコンバレーという絶好の土地に生まれたんだ。

ロケットを打ち上げてすぐの頃は、少し方向を変えるだけで、後に大きな違いとなる。

今はまだその初期段階だから、正しい方向に動かせば、もっと良いものになるはず。

進化していくにつれてね。

今までに何度かそういう機会があったが、その時の満足感は格別なんだ。

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●『方向を見定めるには?』

【スティーブ・ジョブズ】

それは…
正しい判断かは、センスがあれば判断できる。

人類が生み出してきた優れたものに触れて、自分のしていることに取り入れるんだ。

“優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む”、さ。

私たちは良いアイデアを恥じることなく盗んできた。

Macが素晴らしい製品になった理由の1つは、コンピュータ科学で屈指の知識を持つ人材が、音楽や詩、芸術、動物、歴史の知識も持っていたことだ。

コンピュータのない時代なら、別の分野で活躍していたはず。彼らは、それぞれが持つ知識をMacに注ぎ込んだ。非常に文化的な行為だったよ。

空気感というかな。何と表現すべきか…

文化的な姿勢でMac開発に取り組んだんだ。別分野で触れた最高のものを伴ってね。

視野が狭いと、そんな風にはいかないだろう。

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●自分の言いたいことが、この機械なら表現できる

【スティーブ・ジョブズ】

私がともに仕事をした真に優秀な人々は、コンピューターを作るのを目的とは思っていない。

手段になるから、作っているだけだ。

他の人と共有したい感情をうまく伝えようとする時、最も有効な媒体がコンピュータなんだよ。

分かるかい?

もっと昔だったら、別の人生を歩んだろうが、今の時代に生まれた彼らは、コンピュータと出会った。

そして皆気づいたんだ。

“自分の言いたいことが、この機械なら表現できる“、とね。


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