(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/
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2015年09月14日
アメリカは本当に危険なのか?犯罪率をもとに欧米と日本について考えてみた。
今回はシリコンバレーに2週間滞在して、
日本人の海外進出のサポートを行っております。
アメリカに来て、毎回感じるのは、
「本当にアメリカは治安が悪いのか?」
ということです。
日本人が思うアメリカは、映画の影響もあると思いますが、
銃社会で犯罪が多発しているイメージがあると思います。
私がアメリカに来て体感するのは、
「日本よりも治安が良いのでは?」
と感じるほど平和なところです。
車の運転はみんな穏やかだし、
歩行者がいればどんな状況であれ、
車はほぼ確実にかなり距離を置いてスピードを落とし、
歩行者が危険を感じることはほぼありません。
日本に帰ると、
横断歩道を歩いていても身の危険を感じるほど
車から「早く歩け!」といわんばかりのプレッシャーを感じます。
さらに中国や香港、アジア各国は「自動車優先」ですから、
のんびり歩いていると引かれてしまいます(笑)
しかも、人の命はかなり格安なので、
自分の身は自分で守るしかありません。
いろんな分野で日本は欧米とアジアの中間にあるという印象です。
日本とアメリカなどの外国との犯罪率を調べてみました。
今回は下記「日本犯罪社会学会主催 第 8 回公開シンポジウム成果報告書」 を参考にしてみました。
⚫︎日本犯罪社会学会主催 第 8 回公開シンポジウム成果報告書
http://hansha.daishodai.ac.jp/meeting/08_symp_seika.pdf
下記、図表1は「主要国における犯罪率の推移」です。
戦後、欧米と日本の犯罪率はあまり変わりませんでしたが、
1980年代以降、欧米の犯罪率の増加が目立ちます。
社会が成熟すると、逆に格差が開き、
治安が悪くなったと感じられます。
日本もこれから成熟社会に向かいますから、
治安をいかに維持するかが大切な時期だと言えます。
欧米はもっと治安が悪いイメージがありますが、
このデータを見ると、
思ったほど治安は悪くはないという印象です。
⚫︎図表1 主要国における犯罪率の推移
続いて、殺人率を見てみると、下記の通りになります。
⚫︎図表3 殺人率(人口10万当たりの認知件数)の推移
これも日本に比べると欧米諸国は悪いのは一目瞭然ですが、
銃社会のアメリカでさえも、日本の4倍ほどと、
印象ほど多くないのが現状です。
このレポートで印象的だったのが、
下記の記述です。
「わが国の低犯罪率を逆に他の社会問題と結びつけて議論されることもある。
つまり、日本の人々は種々の非公的(インフォーマルな)統制によって日常生活の行動が拘束されており、確かに犯罪は少ないかもしれないが、犯罪を行う自由もないほどに窮屈な社会ではないのか。
なるほど、欧米人の自由観はわが国とは異なり、また実際、わが国の学校にせよ、企業にせよ、有形無形の種々の規制、規則が多数存在することは認めざるを得ない。
そして、議論はさらに、近年の社会現象にも言及し、自殺件数や若者の引きこもりなど、犯罪問題から離れて他の社会問題を引き合いに出す例もみられる。
このように、わが国の低犯罪率に対する評価は必ずしも賞賛だけではない点に注意する必要があるだろう。 」
日本の自殺率は、世界でもトップクラスで欧米各国の2倍ほど高くなっているのが現状です。
日本は世界で最も安全なのは間違いないですが、
逆に「自由がない」とも言えます。
海外にいくとよく感じるのは、良くも悪くも
「海外は野生の王国、日本は動物園の檻の中」という印象です。
ということは、私たち日本人の生き方は、
「日本にいる時は、安全な環境の中で野生の感覚を研ぎ澄ましもっと自由に生き、
海外にいる時は、リスクを最小化しチャンスを最大化する」
という考え方をいかに実践するかが大切だとも言えます。
日本人の海外進出のサポートを行っております。
アメリカに来て、毎回感じるのは、
「本当にアメリカは治安が悪いのか?」
ということです。
日本人が思うアメリカは、映画の影響もあると思いますが、
銃社会で犯罪が多発しているイメージがあると思います。
私がアメリカに来て体感するのは、
「日本よりも治安が良いのでは?」
と感じるほど平和なところです。
車の運転はみんな穏やかだし、
歩行者がいればどんな状況であれ、
車はほぼ確実にかなり距離を置いてスピードを落とし、
歩行者が危険を感じることはほぼありません。
日本に帰ると、
横断歩道を歩いていても身の危険を感じるほど
車から「早く歩け!」といわんばかりのプレッシャーを感じます。
さらに中国や香港、アジア各国は「自動車優先」ですから、
のんびり歩いていると引かれてしまいます(笑)
しかも、人の命はかなり格安なので、
自分の身は自分で守るしかありません。
いろんな分野で日本は欧米とアジアの中間にあるという印象です。
日本とアメリカなどの外国との犯罪率を調べてみました。
今回は下記「日本犯罪社会学会主催 第 8 回公開シンポジウム成果報告書」 を参考にしてみました。
⚫︎日本犯罪社会学会主催 第 8 回公開シンポジウム成果報告書
http://hansha.daishodai.ac.jp/meeting/08_symp_seika.pdf
下記、図表1は「主要国における犯罪率の推移」です。
戦後、欧米と日本の犯罪率はあまり変わりませんでしたが、
1980年代以降、欧米の犯罪率の増加が目立ちます。
社会が成熟すると、逆に格差が開き、
治安が悪くなったと感じられます。
日本もこれから成熟社会に向かいますから、
治安をいかに維持するかが大切な時期だと言えます。
欧米はもっと治安が悪いイメージがありますが、
このデータを見ると、
思ったほど治安は悪くはないという印象です。
⚫︎図表1 主要国における犯罪率の推移
続いて、殺人率を見てみると、下記の通りになります。
⚫︎図表3 殺人率(人口10万当たりの認知件数)の推移
これも日本に比べると欧米諸国は悪いのは一目瞭然ですが、
銃社会のアメリカでさえも、日本の4倍ほどと、
印象ほど多くないのが現状です。
このレポートで印象的だったのが、
下記の記述です。
「わが国の低犯罪率を逆に他の社会問題と結びつけて議論されることもある。
つまり、日本の人々は種々の非公的(インフォーマルな)統制によって日常生活の行動が拘束されており、確かに犯罪は少ないかもしれないが、犯罪を行う自由もないほどに窮屈な社会ではないのか。
なるほど、欧米人の自由観はわが国とは異なり、また実際、わが国の学校にせよ、企業にせよ、有形無形の種々の規制、規則が多数存在することは認めざるを得ない。
そして、議論はさらに、近年の社会現象にも言及し、自殺件数や若者の引きこもりなど、犯罪問題から離れて他の社会問題を引き合いに出す例もみられる。
このように、わが国の低犯罪率に対する評価は必ずしも賞賛だけではない点に注意する必要があるだろう。 」
日本の自殺率は、世界でもトップクラスで欧米各国の2倍ほど高くなっているのが現状です。
日本は世界で最も安全なのは間違いないですが、
逆に「自由がない」とも言えます。
海外にいくとよく感じるのは、良くも悪くも
「海外は野生の王国、日本は動物園の檻の中」という印象です。
ということは、私たち日本人の生き方は、
「日本にいる時は、安全な環境の中で野生の感覚を研ぎ澄ましもっと自由に生き、
海外にいる時は、リスクを最小化しチャンスを最大化する」
という考え方をいかに実践するかが大切だとも言えます。
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Posted by 脇田勝利 at 00:05│Comments(0)
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