› 夢と情熱コンサルタント脇田勝利の公式ブログ › 経営が良くなるノウハウ › 「優れたコミュニケーションの姿」イーロン・マスクがテスラの従業員に宛てたメール
(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/

2017年09月01日

「優れたコミュニケーションの姿」イーロン・マスクがテスラの従業員に宛てたメール

私の成果を上げるノウハウは「ブランディング」と「コミュニケーション」の二つに集約されます。

社内のコミュニケーションも同様です。

5W1Hに社内のコミュニケーションも整理をするとわかりやすいです。

5W1Hは、

「だれが(Who)、いつ(When)、どこで(Where)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」

です。


だれが(Who)がブランディングで、

それ以外の「いつ(When)、どこで(Where)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」と考えると分かりやすくなります。

世界で最も成功しているEVメーカー「テスラ」の創設、民間宇宙開発のトップをひた走る「スペースX」を立ち上げた経歴を持つシリコンバレーの起業家イーロン・マスクの社内コミュニケーションの言葉が非常に参考になるので、ご紹介をさせていただきます。


マスクが数年前にテスラの従業員宛に送ったというメールには、組織としての強靱な体力を実現するために必要な社内コミュニケーションの在り方が雄弁に語られています。

This Email From Elon Musk to Tesla Employees Describes What Great Communication Looks Like | Inc.com
https://www.inc.com/justin-bariso/this-email-from-elon-musk-to-tesla-employees-descr.html


マスクが従業員に宛てた社内メールの全文が下記になります。

会社内におけるコミュニケーションの問題を挙げ、それに対するテスラ流の解決方法が述べられています。

本来は公になるものではありませんが、送信から数年がたって公開されるに至っており、テスラもこのメールが本物であることを認めているとのことです。

「優れたコミュニケーションの姿」イーロン・マスクがテスラの従業員に宛てたメール


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Subject: Communication Within Tesla

There are two schools of thought about how information should flow within companies. By far the most common way is chain of command, which means that you always flow communication through your manager. The problem with this approach is that, while it serves to enhance the power of the manager, it fails to serve the company.

Instead of a problem getting solved quickly, where a person in one dept talks to a person in another dept and makes the right thing happen, people are forced to talk to their manager who talks to their manager who talks to the manager in the other dept who talks to someone on his team. Then the info has to flow back the other way again. This is incredibly dumb. Any manager who allows this to happen, let alone encourages it, will soon find themselves working at another company. No kidding.

Anyone at Tesla can and should email/talk to anyone else according to what they think is the fastest way to solve a problem for the benefit of the whole company. You can talk to your manager's manager without his permission, you can talk directly to a VP in another dept, you can talk to me, you can talk to anyone without anyone else's permission. Moreover, you should consider yourself obligated to do so until the right thing happens. The point here is not random chitchat, but rather ensuring that we execute ultra-fast and well. We obviously cannot compete with the big car companies in size, so we must do so with intelligence and agility.

One final point is that managers should work hard to ensure that they are not creating silos within the company that create an us vs. them mentality or impede communication in any way. This is unfortunately a natural tendency and needs to be actively fought. How can it possibly help Tesla for depts to erect barriers between themselves or see their success as relative within the company instead of collective? We are all in the same boat. Always view yourself as working for the good of the company and never your dept.

Thanks,
Elon

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(訳)
件名:テスラにおけるコミュニケーション

会社の中において情報がどのように流れるべきであるかについては、2つの流派がある。これまでの最も一般的だったものは、常に直属の上司を介してコミュニケーションが行われる指揮系統の方法だ。この方法の問題は、上司の権限が強くなる一方で、個人が会社に対して貢献できなくなるというところにある。

ある部署の人物が別の部署の人物に接触し、問題を素早く、そして正しい方法で解決する。そんな方法とは逆に、多くの場合は部下は上司に話を持ちかけ、その上司はまたさらに上の上司に話を持っていき、さらにその上司が別の部署に話を持っていく……という流れを強いられている。そして、情報が戻ってくるときにも同じルートをたどることになる。これはあり得ないほどバカバカしい方法だ。このような方法を許しているマネージャークラスの従業員は、すぐに別の会社で働くことになるだろう。これは冗談ではない。

テスラで働く全ての従業員は誰でも、最速で問題を解決して会社に貢献できると考えた相手に対し、直接メールや口頭でコンタクトを取ることができるし、そうすべきだ。直属の上司の許可なしに、その上の上司に話を持って行っても良い。他部署の統括マネージャーにコンタクトを取っても良いし、私(マスク氏)に接触しても良い。誰にコンタクトを取る場合であっても、誰からの許可も必要としない。さらに、物事が正しい方向に進むまで、自分にはその義務があると考えて良い。重要なのは、これは単なる世間話をするためではなく、テスラが超迅速に物事をうまく進められるためであることを認識してもらいたい。テスラが、既存の自動車関連の大企業に正面からぶつかることは明らかに不可能である。そのため、テスラはインテリジェンスとアジリティ(敏捷さ)で勝負する必要がある。

最終的な目的の一つは、会社の中でコミュニケーションを阻害するような対立した人間関係を生みだし、閉鎖的な組織を作り出すことを防止するために、マネージャークラスの従業員が全力を尽くすことにある。残念ながら、これは人間が生まれつき持つ傾向で、我々は能動的にこれに立ち向かわなくてはならない。各部署が互いに壁を作り、会社全体ではなく部署ごとの内輪の成功を目指すようなことが、テスラにとってどれだけの助けになるだろうか?我々は同じ一つのボートに乗っている。皆さんには、自分の部署のためだけではなく、常に会社のために良いことを考えてもらいたい。

イーロン
----(訳ここまで)----


トップであるイーロンマスクが、社内の透明性や仕事の進め方をダイナミックに良いものに変えようとしています。

官僚的な日本企業や風通しの良くない企業も、この事例のように社内コミュニケーションを活性化することが、
今の時代求められています。


(株)ドリームマーケティング http://www.dream-marketing.jp/
同じカテゴリー(経営が良くなるノウハウ)の記事画像
【特別無料ご招待】4/17・5/15「生産性を2倍にする方法」セミナー&個別相談
3/6日本初 東京と山口&zoom同時開催 組織のエンゲージメントが上がる『健康経営イベント』
【無料相談】億万長者を目指し経済的自由を目指す経営コンサルティングを開始(個人・経営者)
コンサルタントを受けても成果が上がらない方の共通点
【特別無料招待】2/20 変革期の人的課題を解決する”仕組み”セミナー
【無料相談可】2/17「粗利益100万円以上のプロダクト&成約率100%を目指す」実践的な講演&グループコンサルティング
同じカテゴリー(経営が良くなるノウハウ)の記事
 【特別無料ご招待】4/17・5/15「生産性を2倍にする方法」セミナー&個別相談 (2024-03-26 18:49)
 3/6日本初 東京と山口&zoom同時開催 組織のエンゲージメントが上がる『健康経営イベント』 (2024-03-05 06:16)
 【無料相談】億万長者を目指し経済的自由を目指す経営コンサルティングを開始(個人・経営者) (2024-03-04 08:39)
 コンサルタントを受けても成果が上がらない方の共通点 (2024-02-27 08:45)
 【特別無料招待】2/20 変革期の人的課題を解決する”仕組み”セミナー (2024-02-20 06:20)
 【無料相談可】2/17「粗利益100万円以上のプロダクト&成約率100%を目指す」実践的な講演&グループコンサルティング (2024-02-14 00:05)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。