(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/
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2019年02月15日
いきなり!閉店「ニューヨークのいきなりステーキ」
残念ながら予想通りの展開になってしまいました。
ニューヨークの「いきなりステーキ」が閉店に追い込まれました。
2年ほどで11店舗まで急拡大して、私も心配していましたが、
2店舗を残して7店舗を順次6月までに閉店し、ブロードウエー店など2店をさらに カジュアルな店「ペッパーランチ」に業態変更する発表を行いました。
ニューヨークのいきなりステーキは1店舗目の開店時から食事をし、
分析を行っておりましたが、1店舗目から私は「失敗」と考えており心配をしておりましたが、
残念ながらこのような形になってしまいました。
日本で知人の一瀬社長に「ニューヨークのコンサルティングのお手伝いをしましょうか?」と提案をしたのですが、
「自社で頑張ってみます」と3ヶ月ほど前にお伺いしたばかりなので、
とても残念です。
今朝2月15日(金)の日経新聞にも下記の通り掲載をされておりますし、
ニューヨークで最も信頼できる媒体の一つの「週刊NY生活」でも記事が掲載されております。
失敗の原因はいろいろとありますが、
私の視点では、「ブランディング」の失敗と考えており、
最大の問題点は、
「日本の成功モデルをそのまま持って行き、
日本流ステーキ店の押し付け」
に集約されます。
・日本語の看板
・一瀬社長のコック姿
・立食スタイル(その後改善して立食スタイルに椅子がプラス)
・量り売り
・味付けも日本と同じ
・パンではなくご飯
など「日本流ステーキ」をニューヨークやアメリカで展開し、
現地ニューヨーカーや観光客にとっても中途半端なブランディングになっているのが、
大きな原因です。
中国で成功した中国式のお寿司屋さんを日本でそのまま展開するようなもので、
日本人ならそのようなお寿司屋さんには行かないのと同じように、
アメリカ人も日本式なステーキハウスそのままだと行かないのです。
1店舗目のお店で食事をした際に日本人の店員さんに、
「店舗が増えて、すごいですね!」とあえて聞いたところ、
疲れ果てていたのを思い出します。
また、何よりお客さんがステーキを食べた時の表情が「笑顔でない」のが、
最も良くない点でもあります。
つまり、誰も喜んでいないお店を2年間で11店舗まで急速に広げてしまったのが、
失敗の大きな原因です。
下記の週刊NY生活の記事を拝見すると、
「全米にステーキ旋風を巻き起こし、ジャパニーズステーキハウスを広めてまいります。」と、
アメリカ現地社長のコメントが掲載されておりますが、
また今後も失敗をする可能性があるコメントが掲載されています。
「最初から世界ブランド」を目指せば、ジャパニーズステーキハウスにこだわる必要がないことは明確です。
日本人がニューヨークで食べられる貴重なコスパの高いステーキ店なので、
今後も応援を引き続き進めて参ります。
また、世界で成功する日本ブランドを増やしていくと新たに決意を致しました。
●日経新聞 記事
●週刊NY生活 記事
https://www.nyseikatsu.com/featured-article/02/2019/24520/?fbclid=IwAR3KJsbi-zhZ43Lu0q6AUhtxpmi_cLaEb_U4hEM77NbMGFyvDRsLqdhTmDk
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「第1ラウンドは破れたが、第2ラウンドでまた闘う」
いきなりステーキを米国で11店舗展開中のKUNI’S CORPORATION(川野秀樹社長)は14日、「いきなり!ステーキ」米国初店舗のEAST VILLAGE店と西46丁目の5番街と6番街の間にある「5番街店」の2店舗を残し、7店舗を順次6月までに閉店し、ブロードウエー店など2店をさらに カジュアルな店「ペッパーランチ」に衣替えすると発表した。
同社は、2017年2月23日に1号店をオープンし、その後も出店を重ね、現在ニューヨーク市内で直営店11店舗を展開しており、昨年10月にはNASDAQ(ナスダック)上場を果たして米国での知名度・信用度を向上に努めてきた。
川野社長は、本紙の取材に応じ「1年間で10店舗を急展開で開店させたことにまず、お客様の認知がついていかなかったこと、従業員教育がうまくできなかったこと、昼間は混んでも、夜はガラガラの店が多く、厳しかった。
昨年11月29日にブリーカー店を開けたあたりで、かなりよくなくて、米国展開の軌道修正を考えた。アメリカではステーキというのは、特別の日に予約を入れて、みなで着席してゆっくりと食べ て味わう文化がある。
そこに日本式の安くてカジュアルなステーキでは、アメリカの土壌に馴染むのに時間がかかることが分かった。急展開は、日本ではうまくいったペースだが、アメリカで日本式にやっても無理があった。昨年ロサンゼルスでオープンしたペッパーランチ(カジュアルステーキハウス)は人気で、ニューヨークの3月開店は期待している。
隣はエンパイアステーキだが、オープニングにはそこの社長も呼ぼうと思っている。第1ラウンドは破れたが、第2ラウンドでまた闘いたい」と起死回生の意気込みを見せた。
今回の決定について同社は「私どもは、日常的にステーキを食べるカジュアルステーキ文化、ジャパニーズステーキハウスをアメリカに根付かせるため、今回ドラスティックな戦略を採用することが決定いたしました」とリリースで発表した。
今後の具体的方針としては、「いきなり!ステーキ」は、ブランド力をあげることに焦点をあてるため、7店舗閉店し「より多くのお客様から愛されるサービス、そしてご利用いただきやすい環境・雰囲気を作り上げてまいります」という。
また、今春、アジア、カナダ、オーストラリアで200店舗以上を展開し、2018年にはLAでも2店舗出店し、大人気のDIYファストフードステーキハウス「ペッパーランチ」が、ニューヨーク(アメリカ)に初上陸する。
現在の「いきなり!ステーキ ブロードウェイ店」を業態変更し、3月中旬に開店を予定しており、その後も、数店舗をオープン予定。「目の前でジュージューと音を立てながらステーキが焼き上がる興奮と感動を体験」できるそうた。
さらに今夏、ラスベガスにも新店舗をオープンする予定。
「全米にステーキ旋風を巻き起こし、ジャパニーズステーキハウスを広めてまいります。KUNI’S CORPORATIONはこれからも、「ステーキ」をより多くの人に、お腹いっぱい食べていただき、おいしい笑顔、楽しい時間をお届けできるように努めて まいります」との会社としてのコメントをニュースリリースで発表している。
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ニューヨークの「いきなりステーキ」が閉店に追い込まれました。
2年ほどで11店舗まで急拡大して、私も心配していましたが、
2店舗を残して7店舗を順次6月までに閉店し、ブロードウエー店など2店をさらに カジュアルな店「ペッパーランチ」に業態変更する発表を行いました。
ニューヨークのいきなりステーキは1店舗目の開店時から食事をし、
分析を行っておりましたが、1店舗目から私は「失敗」と考えており心配をしておりましたが、
残念ながらこのような形になってしまいました。
日本で知人の一瀬社長に「ニューヨークのコンサルティングのお手伝いをしましょうか?」と提案をしたのですが、
「自社で頑張ってみます」と3ヶ月ほど前にお伺いしたばかりなので、
とても残念です。
今朝2月15日(金)の日経新聞にも下記の通り掲載をされておりますし、
ニューヨークで最も信頼できる媒体の一つの「週刊NY生活」でも記事が掲載されております。
失敗の原因はいろいろとありますが、
私の視点では、「ブランディング」の失敗と考えており、
最大の問題点は、
「日本の成功モデルをそのまま持って行き、
日本流ステーキ店の押し付け」
に集約されます。
・日本語の看板
・一瀬社長のコック姿
・立食スタイル(その後改善して立食スタイルに椅子がプラス)
・量り売り
・味付けも日本と同じ
・パンではなくご飯
など「日本流ステーキ」をニューヨークやアメリカで展開し、
現地ニューヨーカーや観光客にとっても中途半端なブランディングになっているのが、
大きな原因です。
中国で成功した中国式のお寿司屋さんを日本でそのまま展開するようなもので、
日本人ならそのようなお寿司屋さんには行かないのと同じように、
アメリカ人も日本式なステーキハウスそのままだと行かないのです。
1店舗目のお店で食事をした際に日本人の店員さんに、
「店舗が増えて、すごいですね!」とあえて聞いたところ、
疲れ果てていたのを思い出します。
また、何よりお客さんがステーキを食べた時の表情が「笑顔でない」のが、
最も良くない点でもあります。
つまり、誰も喜んでいないお店を2年間で11店舗まで急速に広げてしまったのが、
失敗の大きな原因です。
下記の週刊NY生活の記事を拝見すると、
「全米にステーキ旋風を巻き起こし、ジャパニーズステーキハウスを広めてまいります。」と、
アメリカ現地社長のコメントが掲載されておりますが、
また今後も失敗をする可能性があるコメントが掲載されています。
「最初から世界ブランド」を目指せば、ジャパニーズステーキハウスにこだわる必要がないことは明確です。
日本人がニューヨークで食べられる貴重なコスパの高いステーキ店なので、
今後も応援を引き続き進めて参ります。
また、世界で成功する日本ブランドを増やしていくと新たに決意を致しました。
●日経新聞 記事
●週刊NY生活 記事
https://www.nyseikatsu.com/featured-article/02/2019/24520/?fbclid=IwAR3KJsbi-zhZ43Lu0q6AUhtxpmi_cLaEb_U4hEM77NbMGFyvDRsLqdhTmDk
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「第1ラウンドは破れたが、第2ラウンドでまた闘う」
いきなりステーキを米国で11店舗展開中のKUNI’S CORPORATION(川野秀樹社長)は14日、「いきなり!ステーキ」米国初店舗のEAST VILLAGE店と西46丁目の5番街と6番街の間にある「5番街店」の2店舗を残し、7店舗を順次6月までに閉店し、ブロードウエー店など2店をさらに カジュアルな店「ペッパーランチ」に衣替えすると発表した。
同社は、2017年2月23日に1号店をオープンし、その後も出店を重ね、現在ニューヨーク市内で直営店11店舗を展開しており、昨年10月にはNASDAQ(ナスダック)上場を果たして米国での知名度・信用度を向上に努めてきた。
川野社長は、本紙の取材に応じ「1年間で10店舗を急展開で開店させたことにまず、お客様の認知がついていかなかったこと、従業員教育がうまくできなかったこと、昼間は混んでも、夜はガラガラの店が多く、厳しかった。
昨年11月29日にブリーカー店を開けたあたりで、かなりよくなくて、米国展開の軌道修正を考えた。アメリカではステーキというのは、特別の日に予約を入れて、みなで着席してゆっくりと食べ て味わう文化がある。
そこに日本式の安くてカジュアルなステーキでは、アメリカの土壌に馴染むのに時間がかかることが分かった。急展開は、日本ではうまくいったペースだが、アメリカで日本式にやっても無理があった。昨年ロサンゼルスでオープンしたペッパーランチ(カジュアルステーキハウス)は人気で、ニューヨークの3月開店は期待している。
隣はエンパイアステーキだが、オープニングにはそこの社長も呼ぼうと思っている。第1ラウンドは破れたが、第2ラウンドでまた闘いたい」と起死回生の意気込みを見せた。
今回の決定について同社は「私どもは、日常的にステーキを食べるカジュアルステーキ文化、ジャパニーズステーキハウスをアメリカに根付かせるため、今回ドラスティックな戦略を採用することが決定いたしました」とリリースで発表した。
今後の具体的方針としては、「いきなり!ステーキ」は、ブランド力をあげることに焦点をあてるため、7店舗閉店し「より多くのお客様から愛されるサービス、そしてご利用いただきやすい環境・雰囲気を作り上げてまいります」という。
また、今春、アジア、カナダ、オーストラリアで200店舗以上を展開し、2018年にはLAでも2店舗出店し、大人気のDIYファストフードステーキハウス「ペッパーランチ」が、ニューヨーク(アメリカ)に初上陸する。
現在の「いきなり!ステーキ ブロードウェイ店」を業態変更し、3月中旬に開店を予定しており、その後も、数店舗をオープン予定。「目の前でジュージューと音を立てながらステーキが焼き上がる興奮と感動を体験」できるそうた。
さらに今夏、ラスベガスにも新店舗をオープンする予定。
「全米にステーキ旋風を巻き起こし、ジャパニーズステーキハウスを広めてまいります。KUNI’S CORPORATIONはこれからも、「ステーキ」をより多くの人に、お腹いっぱい食べていただき、おいしい笑顔、楽しい時間をお届けできるように努めて まいります」との会社としてのコメントをニュースリリースで発表している。
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Posted by 脇田勝利 at 14:26│Comments(0)
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