(株)ドリームマーケティング
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2010年05月19日
タイ・マーケティングレポートvol.1~タイの実状~
■ホテルの部屋から見たバンコク市内
日本の報道では、
市街戦の様相を呈しているバンコクから無事に帰国しました。
とはいっても、現実は一部の封鎖エリア数キロ四方の中で
ドンパチをやっているだけで、それ以外のエリアは、
タイ人らしく(笑)いたって平和な状況でした。
どのお店に行っても、観光客が少なく、
予約も必要ありません。
地下鉄やモノレールなどはストップしているため、
タクシーでの移動が基本になります。
ただ、今回の騒動は少し長引きそうです。
現地に住んでいるタイ人に現在の状況をお伺いしてきましたので、
日本人には分かりにくいタイの現在の状況をまとめておきます。
●現在のデモ隊は通称「赤シャツ隊」でタクシン元首相支持派団体「反独裁民主統一戦線」(UDD)
●タクシン元首相は、お金をばらまく政治でその恩恵を得ることが出来た田舎の貧民層に人気が高い。
●現在のデモ隊は、田舎の農民が多く、農閑期の仕事がない状況でお金をもらって集まっている。
●現首相のアピシット首相は小学生の頃から英国に留学をした超エリート。都心部の富裕層に人気がある。
●アピシット首相は、ケンカが嫌いでデモ隊とも会話を通じて解決をしたいと思っている。
●だが、その思いが逆にデモ隊制圧のスピードを遅らせて、優柔不断になっている。
●現在の王様は83歳で、国民に人気がある。次の王様は人気が全くない(これは、タイではタブー)。
圧倒的な支持を得ている現在の王様も今回のデモに関しては、発言を控えている。
●これは、王族の力が落ちていることの表れであり、言葉を発しても事態が収拾しない場合は、
そのことを証明してしまうため、言葉を控えている。
●タイ人同志も、もともと温和しく仲間意識が強いため、首相が指示をしても兵隊や警察もあまり行動しない。
●その結果、事態が長引き、結局はタイにとってはマイナスになっている。
●タイのキャッチコピー「Amaizing Thailand」は、「Damaging Thaaland」になってしまっている。
特に現地で起業されている日本人にとって、
かなりの打撃になってしまっているようです。
また、観光客が激減し、現地ガイドさんは9日間仕事がなく、
私たちがお願いした仕事で10日振りの仕事!と喜んでいました。
閉鎖エリア中心部に近いオフィスやホテルは休業状態が続き、
経済への影響が心配されています。
タイ人は、とてもこんなことをする国民とは思えませんが、
貧富の差が根底にあるのは間違いありません。
日本って、本当に平和で、
毎日何事もなく仕事をし、
生活が出来ることに感謝です。
明日からは、タイでの講演の様子や更に詳しい情報をお伝えします。
タイの状況は、
現地で知り合ったアコさんのブログに詳しく紹介されています。
●アコさんのブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/bangkokdesu/diary/
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Posted by 脇田勝利 at 09:26│Comments(0)
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