(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/
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2012年01月19日
日本人の働き方の最大の課題とは?
先日のブログ(http://marketing.yoka-yoka.jp/e797059.html)で
多くの反響をいただきましたので、
日本を再建するために、
日本に住む人がもっと稼ぎ、豊かに幸せに暮らすためにどうしたら良いかを、
更に本質的に今日は書いてみたいと思います。
日本生産性本部によると、
一人の就業者がモノやサービスの付加価値をどれだけ生んだかを示す労働生産性が、
「日本は先進国の中でも低い」ことが報告されています。
残念ながら、数字を把握出来る1970年〜2009年まで、
先進国7カ国中ほぼ一貫して最下位なのです。
OECDの加盟国33カ国の中で、22位となっています。
●各国労働時間当たりGDP
http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h20/h20/html/k2120000.html
米国の労働生産性に比べ、
製造業は約70%、卸・小売りは約42%、飲食・宿泊は約37%という
残念な結果になっています。
その原因として下記の要因を上げることが出来ます。
●少子高齢化の進展
●非正規雇用者の増加
●資本装備率(一人当たりの設備投資)
●付加価値を生まない無駄な時間が多い
●会議・ミーティングの無駄
●業務の明確化・シンプル化
●創造的な仕事と単純作業を明確に分ける
●残業が当たり前の風土・社風
●無駄なマネージャー層の多さ
●業界の構造上の問題
●無理な価格競争
・・・あげてみると、今の日本の課題が明確になってきました(笑)
日本の大企業の製造現場は、
世界最高レベルの生産性に近くなっていますが、
私も積水で「究極の生産システム」を目指して改善を行ってきましたので、
よくわかりますが、
「全ての仕事を秒単位で無駄をなくしていきます」
生産現場はもちろんのこと、
経理部門でも
「電話で問い合わせがあった場合に、30秒で全ての回答が出来るように」
情報をすぐに取り出せるように整理整頓をしていくのです。
とにかく究極を目指して改善を行っていきますから、目に見えるように成果が上がっていきます。
単純に、生産性が低いと何が良くないかというと、
同じ給料をもらっても働く時間が圧倒的に長くなるということです。
米国人並みの給料を稼ぐためには、生産性が米国に比べて70%という製造業でも、
米国人が一日8時間働く仕事を、日本人は12時間かけて行い給料は同じ、ということになります(この例は結構リアルです)。
海外に行くと気づくのが「残業をしないのが当たり前」ということです。
最初から残業をする気が全くないし、残業をしていると「仕事ができない」という烙印を押されてしまうの、彼らはよほどのことが無い限り残業をせずに
「時間内で仕事が終わるように工夫をする」
という習慣が身に付いています。
私たち日本人が気をつけなくてはいけないのは、
「汗をかけば仕事をしたと思う」ことです。
常にお客様に販売をして付加価値を上げなければ仕事をしたことにならない、という位の厳しい認識のもと、
私たち一人一人が生産性を上げて、余暇の時間をもっと自分らしく活用することが大切だと考えております。
売上向上、海外進出などをする前に、根本的な仕事のスタイルを考え直してみることをお勧めいたします。
そうすることが、日本復活の第一歩だと考えています。
ありがとうございます。
(株)ドリームマーケティング
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Posted by 脇田勝利 at 15:13│Comments(2)
│経営が良くなるノウハウ
この記事へのコメント
同感です!
Posted by komorebigarden at 2012年01月19日 21:10
ありがとうございます!
ぜひ、一緒に日本を元気にしていけたらと思いますので、
よろしくお願いいたします。
いつも、ありがとうございます。
ぜひ、一緒に日本を元気にしていけたらと思いますので、
よろしくお願いいたします。
いつも、ありがとうございます。
Posted by 脇田勝利 at 2012年01月20日 10:08
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