ヨーロッパに負けない日本人の真に豊かな働き方ワーク・ライフ・バランス

脇田勝利

2014年03月12日 00:05



今まで7,000社以上のコンサルティングを現場で行ってきた結論として、

このワーク・ライフ・バランスを改善しない限り、
真の幸せな生活は望めないと考える所に行き着きました。

なぜ?

「人は幸せになるために、働くのであって、
 働くことで、不幸せになってはならないから」

です。


ワーク・ライフ・バランス(英: work–life balance)とは、

「仕事と生活の調和」と訳され、

「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、
仕事上の責任を果たすとともに、
家庭や地域生活などにおいても、
子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」

ことを指します。



●生産性の国際比較「なぜ、日本の生産性が低いのか?」


(日経新聞より)

終わらない残業、伸びない給与、日本の労働者が置かれた環境は依然として厳しくなっています。

1990年代以降、年間の労働時間は減少していますが、
短時間働く非正規社員が増えた影響が大きいのです。


(日経新聞より)


(日経新聞より)

20〜40歳代の働き盛りの正社員の多くは、依然として長時間労働を続けています。

欧米諸国は短い時間で仕事をこなすため、
結果的に労働生産性が高くなっています。

その結果、レジャーやスポーツなど余暇に使う時間が長くなっています。

ワークライフバランスは女性の社会参画のしにくさにも大きく影響しています。






OECD(経済協力開発機構)の調査によれば、2011年の日本人一人あたりの総労働時間は平均1700時間。

他の先進国と比べると実に200~300時間も長いのです。

また、1時間あたりの労働生産性はアメリカの約60ドルに対して約40ドルと、低い傾向にあります。つまり「要領が悪い働き方をしている」と言っても過言ではありません。

日本の労働生産性は先進7カ国で最下位、OECD加盟30カ国中第20位(2007年度)という低さなのです

。特にサービス業など非生産部門の生産性は非常に低い。

製造業でもアメリカより下です。

ちなみに,これは,最近だけではありません。

60年代(統計がないので分からないが,おそらく戦前戦後ずっと)からずっとそうです。

労働の総量で評価するのではなく、1時間あたりの生産性によって目標設定し、評価されるような仕組みへシフトする必要があります。

 けれども日本では社員一人当たりの生産性が重要という考え方が根強く、時間当たりの生産性で評価する会社はむしろ少数派です。


●ヨーロッパ&欧米人が豊かなライフスタイルと豊かになった理由


数多くの要因が挙げられますが、下記の点が複合的に組み合わさり、
世界で最も豊かなライフスタイルを実現しています。

・自分がやる範囲をきっちり決め、そこまでしかやらない仕事方法
・「過剰なサービスをしない、期待しない」割り切った合理的な仕事のスタイル

・シンプルで簡素な生活
・住宅や資産に対する合理的な投資の感覚
・労働生産性のきわめて高い職業で短時間働く仕事術
・仕事に対する文化の違い
・段取り(Organize)の違い
・人事評価の違い
・自己責任社会
・宗教観の違い 古代キリスト教・イスラム教は「労働をするのは奴隷」という概念がある
・ムダなホウレンソウの排除
・スケジュール管理
・コスト管理、
・クライアントとのやり取り
・経営者側の感覚

このテーマは長くなりそうなので、
明日に続きます。

「ヨーロッパ流豊かなワークライフバランス実践会」を
下記の3月13日に東京池袋にて開催いたします。

「定時で帰り売上・粗利を2倍にする仕事イノベーション」を実現する実践的な勉強会です。

ご参加お待ちしております。

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●3/13東京「ヨーロッパ流豊かなワークライフバランス実践会」
http://marketing.yoka-yoka.jp/e1164672.html

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