シンガポール・マーケティングレポート「日本企業編」

脇田勝利

2009年11月20日 08:38



シンガポールに進出している日本の企業は結構多く、
街中を歩いていてもお馴染みの日本のお店がとても多い。


●吉野屋
●モスバーガー



開店工事中の焼き鳥屋さんは、
日本語での巨大な看板を掲げているほど。

●東京白金 酉玉



さてそんな中、
ひときわ多くのお客さんが入っているお店を発見。

●PASTA de WARAKU



思いっきり日本っぽい、いかにも日本にありそうなお店ですが、
実は日本語が書いてあるにも関わらず、
日本にはお店がなく、
シンガポールを中心にアジアに展開してる

「和風パスタ店」

です。

ホームページを拝見すると、
社長は日本人。

http://www.waraku.com.hk/j-toppage.php

日本式のスタイルでアジアで展開するこの会社、
素晴らしいですね。

シンガポールは、
多民族国家のため、世界展開・アジア展開を進めて行く
企業がテストマーケティングを行なうのに
適しています。

徐々に、P&Gなどの世界規模の企業が日本からシンガポールへと
機能を移転しはじめています。

つまり、日本は徐々に過疎の国になっており、
世界的に見るとアジアの中心として力が
落ちてきているのです。

ビジネスで参入のしにくい日本で成功する前に、
起業のしやすいシンガポールで事業を成功させ、
日本へと逆輸入をする企業も増えてくるかもしれません。

マクドナルドCEO原田氏が、言っていたことが印象的です。

「どんな企業もグローバルに活躍するには、
 世界中で共通して通用する商品を持っている」

ということですね。

日本で成功し、海外へ持って行くのではなく、
商品開発、起業の段階から世界を意識して
スタートを切るぐらいの気概が必要です。

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