トルコ人の本質に迫り日本人の幸せを考えた。

脇田勝利

2012年09月21日 14:28



イスタンブール滞在5日目。

基本的に、海外の旅は1都市を拠点にして深堀をすることにしている。

どの国も最高にその国の良さを感じることが出来るのは「田舎」。

そこには、真のその国の住人が済み、
その国の“日常”が存在しているからだ。

私が世界を旅して最も心を動かされるのは、そこに住む普通の人々の生活。

彼らが何を考えて、どんな生活を送っているのか、そして夢は何か?ということに興味があるからである。


以前訪問したマカオはテーマパークのようなカジノタウンで面白くなかったが、
その隣の香港は「人間らしさ」が全開で大好きな街である。

イスタンブールもトルコの富を集める巨大都市であるが、
今回はトルコの田舎まで足を伸ばさずに、
イスタンブールを深堀して
トルコとトルコ人の本質に迫って来た。

5日も彼らと一緒にいると、
いろんなことが分かってくる。

最初は表面的な部分しか見えなかったその国の本質が、
徐々に一枚一枚はがれていき、
隠されていたが隠すことが出来ない核心が見えてくる感覚に近い。

どんな街にも、表の顔と裏の顔があり、
どんな人にも、同様に表と裏がある。

そこに住む人と面と向かって話し、
心を揺さぶり心の中に入っていくと
それは徐々に見えてくるのである。

やはり、そこには同じ人間として“欲”がある。

その人間の“欲”にマーケティングコンサルタントとして、
本質を見いだしていくことが私の人生の使命なのかもしれない。



徐々に見えてきたトルコ人の表と裏、本質のポイントを紹介したい。


●トルコ人の言うことは、信用しないくらいがちょうど良い

●日本人観光客は、お土産でボラレている(10万円の絨毯を100万円で売ったりというのが普通)

●連日のように、日本から海外進出でトルコに来ている
(特に、個人事業主や中小企業が多い)

●トルコ人は商売上手で、最初は全て割高

●トルコは国策で、日本をはじめ海外からのお金を集めている

●トルコ人の日本語ガイドは、お土産店からのバックマージンで月収100万円以上の人も多い

●カッパドキア周辺の5つ星ホテルは、日本人観光客のマネーで建てたようなもの

●トルコの日本人ツアー客は朝3時起きで朝食5時など、過酷な旅

●イスタンブールは、トルコの中でも別の国と思った方が良い。経済第一主義で、お金大好き。

●日本人女性がトルコで恋愛詐欺に合う事件が続発しており、組織ぐるみのため裁判をしても絶対に勝てないどころか、何度も騙される

●会社設立の許認可に要する日数がとても短い

●EUと関税同盟、世界20カ国とFTA(自由貿易協定)を締結

●急激で大規模な国内市場

インターネット利用者は400万人(2002年)から3500万人(2010年)に増加

携帯電話利用者は1600万人(2002年)から6200万人(2010年)に増加

外国人旅行者数は1300万人(2002年)から2850万人(2010年)に増加

 日本では外国人旅行者は600万人ほど

●イスラム教徒はプライドを大切にする

●トルコ人が幸せなのは、何も考えていないから(笑)


日本人がこんなに豊かなのに、
幸せになれないのは考え過ぎなのかもしれない。

トルコ人(特にイスタンブール)はお金が大好きで、
何でも「それいくら?」と聞いてくるほどである。

例えばお土産を渡すと「それいくら?」
着ている洋服をみて「それいくら?」という具合。

これからの日本人の幸せを考えた時、
トルコをはじめ海外の人達のストレートで素直な生き方も取り入れて、

「日本人型&世界人型」

のハイブリッドで両極端な視点を持ちながらも、
ニュートラルでバランスの取れた生き方をすることが、
日本人にとってこれからの時代に幸せに生きるポイントだと
トルコに来て改めて感じた。

(続)


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