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2011年04月11日

成功するまちづくり・商店街活性化事例「ひびきJC4月度例会」



監事として参画をしている私の故郷の青年まちづくり組織の

社団法人ひびき青年会議所の4月度例会へ参加をいたしました。


今回は楽しみにしていた大分県豊後高田市のまちづくりに成功をされた立役者、

社団法人ツーリズムおおいた 事務局長の金谷俊樹(かなやとしき)さんをお招きして、

「巻き込み力 人の心を動かすのは人」というテーマでお話をお伺いいたしました。


現場で起こった9年間のまちづくり&商店街活性化のお話をリアルにお話をしていただきました。


そのポイントをご紹介させていただきます。




●豊後高田市は人口が激減しており、18,000人という全国で9番目に人口が少ない市

●商工会議所の会頭自らが認めるくらい寂れていた犬と猫しか歩かない悲劇の商店街

●平成4年大手広告代理店に1000万円支払い商店街活性化構想を作ってもらったが一夜にしてお蔵入り

●そのプランは、どこでも同じもので「文化センター・スポーツセンターを作りなさい」というバブルの後遺症

●ほとんどの人から愛想をつかされたが、あきらめない20人でスタート

●まちづくりには「主役・バックアップ役・コーディネイト役」が欠かせない

●失敗の答えは簡単だった。大都会に追いつこうとしていたのが、最大の原因

●まちの個性探しを始めた。今回の活性化で一番大変だったのが「個性探し」。5年かかった。

●ようやくたどり着いた答えが「元気だった昭和30年代を取り戻そう」というテーマ

●その時店主から聞いた言葉が忘れられない「毎日笑顔で、誇りを持って商売をしていた」

●最も大切な人を巻き込む力は「どんなテーマ(=コンセプト)を選ぶか」。

●テーマを探すときは、みんなで話し合ってもダメ。思いをもった人が少人数で深掘りすること。

●仲間から賛同を得ることが出来ず、客観的な裏付けが必要だと感じた

●全国から事例を集め昭和30年代のネタが全国300件見つかった。この調査に2年かかった。

●全てに電話をして資料を送ってもらい、壁一面の資料があつまり、良い物や本物が分かってきた。

●その時凄いと思ったベスト3

北名古屋市歴史民族資料館 →ゴミを集めて人気の博物館

新横浜ラーメン博物館 →ご存じラーメンの殿堂

タイムスリップグリコ →コンビニでバカ売れ

●そして、本物と感じた所、全国100箇所全てに訪問

●ここまでやれば、誰が考えても方向性が明確になり、成功の確信をすることが出来た。

●大手のスーパーが出店してきて、誰もが駄目だと感じていた。

●ボトムアップでは駄目だと感じ、市長へ直談判しそれから市の職員が動き、予算が付くようになり加速

●まちづくり&商店街活性化のポイントは4つ

(1)店づくり

古い店がちゃんと残っていた

改装費平均300万円三分のニは補助金が出て自己負担100万円

(2)昭和の歴史再生

一店一宝 その店のお宝を展示 歴史を再生

(3)昭和の商品再生

一店一品

(4)昭和の商人再生(一番大事)

●最初は、9軒の店舗+観光案内人(語り部)からスタートし、JTBの協力で客が増加

●1年目は1日5台程度だった観光バスが、4~5年で1日最高60台来るようになった。




・・・・・

私もまちづくりや商店街の活性化でコンサルティングをさせていただいていますが、

納得できる部分がたくさんありました。


私のコンサルティングの基本になっているマーケティングの原理原則(ブランディングとコミュニケーション)を10年か

けて成果を上げた実例だけに、とてもリアルでとても貴重なお話をお伺いすることが出来ました。


私が特に感じたのは、下記の3点。

常に感じていることを実証された金谷さんのお話をお伺いし、下記の3つを改めて確信いたしました。



(1)成果を上げるには、結果的に非常識になることが大切

(2)オンリーワンからスタートし、日本一を目指すこと。

そして日本一には10年かかかるという視点と、誰もが10年あれば日本一になれるということ。


(3)人を動かすのは、人生をかけた使命・ミッションが最も大切。それを夢という。


素晴らしいお話をいただきました、金谷俊樹さんありがとうございました。

もっと深くお話を聞いてみたい、そんな講演でした。

ありがとうございます。


■メンバー同士で結婚した佐々木亮子さん、原田貴之くん、おめでとう!  


Posted by 脇田勝利 at 10:03Comments(2)商店街活性化