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2014年01月20日

ポッキーに学ぶブランドの創り方



1867年に刊行されたマルクスの資本論は、商品の分析ではじまります。

その時代から、資本主義では商品が売上を上げる中心だったのです。


今の時代はどうでしょうか?

私たちが買い物をするとき、単に商品だけを購入する訳ではありません。

どんな基準で買い物をするかというと、

今の時代は、商品からブランドに買い物の基準が映っています。


携帯を買うときはiPhone、コンピュータはMac、
車はBMWというように、私たちは商品そのものよりも、
ブランドを買っていると考えた方が良い時代になりました。

実際、マーケティングの現場では、この30年間で急激に

商品からブランドの時代へと急転換したのです。


日本の商品を世界ブランド化に成功した事例で、ポッキーがあげられます。

今や日本のみならず、アジアや世界中で人気を集めている日本を代表する世界ブランドになります。


ポッキーは1966年に発売し年間売上高300億円を大きく超え、グリコのドル箱商品となっています。

ポッキーはもともとあったプリッツにチョコレートをふりかけたスティック状のお菓子というアイデアから始まった商品。

なぜここまでロングセラーになったのでしょうか?

ヒット商品は偶然生まれることはあってもロングセラー商品に偶然はないのです。

企業が「ブランドとして成長させたい」と長期にわたる鮮明な意図や努力があったからブランド構築に成功したのです。


いちごポッキー、マーブルポッキーなどが発売され、さらには「ポッキー・オン・ザ・ロック」、「旅にポッキー」など、ポッキーの食べ方についても消費者に提案してきました。

こうしたマーケティングがポッキーブランドの確立につながっています。


当初、ポッキーはプリッツにチョコレートをつけた、プリッツの商品の一部だったのです。

そのため、プリッツの売上の1〜2割を占めたら良いと言われていました。

発売当初は「チョコテック」という商品名で名付けられたが、商標登録があったため、「ポッキンポッキン新型チョコ」というキャッチフレーズから、「ポッキーチョコレート」の名前が付けられたのです。


●ブランドは偶然には生まれずに、必然で創られる。

 ロングセラーのブランドを構築する条件は、やらなければならないことと、やってはいけないことの両面があります。

 例えば、関連商品の新商品を出してしまったために、肝心のブランドの売上が下がってしまったり、飲料メーカーが缶入りでブランドをつくったものを、ペットボトルや紙パックなど短期間でパッケージを変えて出してしまったために、ブランドが地に落ちてしまったということがあげられます。

●商品をどう定義するかの企業側の意志が大切

 グリコという会社が長期に渡ってその商品へ強いコミットメントを続ける根拠は何かといえば、ポッキーという名前がつけられたということにあります。


記事を書いているとポッキーが食べたくなりました(笑)


私の著書にも書いていますが、売上を上げるのは「ブランドづくり」と「コミュニケーション」の二つしかありません。

誰もがブランドを創ることが出来るノウハウを確立しています。

今週東京で下記の講演を行いますので、
お近くの方はご参加お待ちしております。


●1/22東京「圧倒的な売上を上げる“真のブランドづくり”講演」
http://marketing.yoka-yoka.jp/e1117770.html
  

Posted by 脇田勝利 at 20:34Comments(0)経営が良くなるノウハウ