(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/

2014年07月09日

売上向上事例「新規事業で復活した富士フィルム」

全てのものには、始まりがあれば終わりがあります。


日本人の平均寿命は、83.10歳です。

それでは、日本の企業の平均寿命は何年くらいでしょうか?

現在、企業の平均寿命は23.6年です。


企業に寿命が来るということは、
本質的には「売上・利益を上げている“事業”に寿命が来る」ということです。

企業が存続していくためには、
常に時代の変化に合わせて新陳代謝を行い
新規事業を立ち上げ売上・利益を新しく稼いでいくしかありません。

特に今の時代は、スピードがかなり早い。

しかも、異業種からあっという間に市場を奪われていく、
ボーダレスな競争が激化しています。

日本において、ほとんどの市場が横ばいか右肩下がり。

今日は10年間で10分の1に縮小したフィルム市場という逆境から
見事復活し更に売上を1.5倍にした富士フィルムをご紹介します。



ご存知の通り、富士フィルムは、
社名にフィルムという名前がある通り、
カメラのフィルムをメインの事業にしていました。

フィルム事業は2000年をピークに、その後10年で20分の1にまで縮小しており、競合であったコダックは2012年に経営破たんをしています。




しかし、富士フイルムは1兆4403億円であった売上高を2012年度は2兆2147億円と1.5倍に達しているのです。





2000年に社長兼CEOに就任した古森社長いわく、

「自動車が売れなくなったトヨタ、鉄が売れなくなった鉄鋼会社をイメージし欲しい」、
「我々が直面した危機はそのくらい恐ろしいインパクトがあった」、
「辛い経験だった」、
「状況をありのままに見れば生き残れる状態ではなかった」、
「だから我々はビジネスモデルを再構築しなければならなかった」

と語っています。

富士フィルムようにフィルム現像というコア事業の技術を用いて、全く別の新規事業を立ち上げ売上や利益を稼いでいったのです。






この場合、ベースとなる技術開発におけるコストが安く済み、技術に関してのノウハウが社内に蓄積されているので進出しやすいのです。

これは、中小企業にも同様に当てはまります。

既存の強みや経営資源を活用し、
新規事業に向けて進めていくことが大切です。

ひと(顧客・社員・取引先など)・もの(生産設備・不動産・車・ITなど)・お金(資金・銀行との信頼度など)・ノウハウ・技術・情報などの強みを再度明確にし、

その強みを発揮して新規事業を立ち上げてください。


新規事業の立ち上げの講演の講師やコンサルティングなど、
受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

●お申し込みフォーム
http://www.dream-marketing.jp/contact/

  

Posted by 脇田勝利 at 00:05Comments(0)経営が良くなるノウハウ