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2015年08月03日

ブランド力は営業利益に比例する「自動車メーカー1台当たりの営業利益」

未来世紀ジパングで放映されたドイツ特集の番組が興味深かったので、
ご紹介いたします。

日本車とドイツ車の1台当たりの営業利益を比較したものです。







(未来世紀ジパングより)


見事に私たちが考えるそれぞれの車のブランド力に、
営業利益が比例しています。

ホンダは10台売って、
ようやくBMW1台分の営業利益を稼ぐ体質。

いかに、ブランド力や営業利益が商売にとって、
大切か分かります。


中国でブランディングのコンサルティングを行った際に、
現地中国の幹部の皆様に研修を行いました。

その際にビックリしたのは、
まだ車に乗っていないのに、
世界中の車のことを知っているのです。

「お金がいくらでも、あったらどんな車に乗りたいですか?」

と聞いたところ、

⚫︎ベンツ
⚫︎BMW
⚫︎アウディ
⚫︎ボルボ

などドイツ車&ヨーロッパ車の車ばかりがあがってきました。


次の質問で

「現実的に車を買うとしたら、どんな車が良いですか?」

⚫︎トヨタ
⚫︎ホンダ
⚫︎ニッサン

などの日本車が上がってきます。

日本人として嬉しいような悲しいような複雑な気分です。


やはり、ブランドを創るのは、

ヨーロッパやドイツの方がかなり上手いのです。



ドイツと日本の労働時間と、
GDP・一人あたりGDP・労働生産性を比較してみましょう。



日本は、年間実労働時間1,735時間
ドイツは、1,388時間で、

日本人の方がドイツ人に比べ25%多く働いています。

年間の時間数の差は、347時間。

1日8時間働くと計算すると、実に43日も日本人が多く働いています。

つまり、ドイツ人はその時間をバカンスなど自分の好きな時間に
使って人生を楽しんでいるということになります。

これは、素直に日本人として悔しいですね。






GDPでは買っているものの、
一人あたりGDPで6.5%ドイツの方が高く、
労働生産性では、34.1%ドイツの方が高いのです。

様々な要因が考えられますが、

ブランド力こそが、このドイツと日本の違いを生んでいる、
大きな要因であることは間違いないでしょう。


米国ポートランドのアディダスUSA本社に訪問した時に、

アメリカ人スタッフの方がよく嘆いていたのを思い出します。




「ドイツのアディダス本社のスタッフは、
 12月になるとバカンスに行って、
 誰も連絡が取れない」


日本人も、今後ブランドづくりを強化し、

短い時間で稼ぎながら、

1ヶ月ほどバカンスに行けるライフスタイルを実現していきたいものです。


今まで私は欧米企業に訪問&取材&コンサルティングを行い、
欧米型のブランドづくりを体系化してきました。

今後も、このブランドづくりの本質を追求し、
日本人の誰もが、強力なブランドを実践できるように
進めて参ります。

全ての経営問題の根幹にあるのが、ブランドづくりにポイントがあるからです。

ありがとうございます。
  

Posted by 脇田勝利 at 16:36Comments(0)経営が良くなるノウハウ