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2015年10月07日

2050年の日本はどうなっている?




2050年はどのような状況になっているのでしょうか?

経営や人生を考えた際に重要なのは、未来を自分の頭で予測することです。

「未来は誰にも分からない」のは真実ですが、

私は「実は未来はもう現実に起こっている」と考えています。


ポイントは「点で考えるのではなく、線や面で考えること」です。

時代の大きな流れを掴みながら、世の中の大きな流れを捉えておけば、

これからの時代も何も恐れることはないのです。



日本経済団体連合会(経団連)が設立したシンクタンク、21世紀政策研究所(The 21st Century Public Policy Institute)は、日本は2030年以降マイナス成長を続け、2050年までに先進国から転落するかもしれないとする報告書を発表していますので、ぜひ参考にしていただけばと思います。

ポイントだけご紹介いたします。


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グローバルJAPAN
― 2050年 シミュレーションと総合戦略 ―

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(1)世界の人口増、日本の人口減・高齢化

⚫︎世界の人口は約20億人増加し、約90億人に

⚫︎日本の人口は約3,000万人減少、65歳以上が約40%に


(2)グローバリゼーションとITのさらなる深化

⚫︎グローバリゼーション:ヒト・モノ・カネが国境を超える時代に

⚫︎IT化 : 大量かつ多様な情報の入手・蓄積・伝達が容易に

(3)中国を含むアジアの世紀の到来

アジアが成長を持続できれば21世紀は「アジアの世紀」が到来すると言われています。
中でも中国の成長は目覚ましく、2050年までの中国経済の拡大規模は、現在の日本
4個分に匹敵する見込みです。

中国は2025年にも米国を追い抜き、世界最大の経済大国になる見通しです。

⚫︎アジアが成長を持続すれば、世界のGDPの半分以上にまで拡大

(4)資源需給の逼迫

⚫︎エネルギー消費量が2050年には2010年の2倍に増加

⚫︎新興国の成長・人口増の影響で、食糧や水の需給も逼迫

(5)世界経済と日本経済

⚫︎日本経済は2030年代以降恒常的にマイナス成長の恐れ

(6)日本の財政

⚫︎財政健全化・社会保障制度改革は待ったなし

消費税を10%に引き上げても、その後さらなる収支改善を迫られる厳しい状況が予想
されます。



明るい未来に向けて――今、取り組むべき課題

(1)切磋琢磨を通じて成長を目指す
「全員参加型」「一億総努力」社会の確立

⚫︎女性と高齢者の労働参加、海外からの高度人材の積極的受け入れ

⚫︎環境変化に対応した新たな人材の育成

⚫︎教育現場の創意工夫と公的支援強化を通じた抜本的な教育改革

(2)アジア太平洋の活力取り込みと
日本経済の成長力強化

⚫︎中国などアジア新興国の成長の取り込み

⚫︎日本の強みを活かした成長フロンティアの開拓

⚫︎「ポスト3.11」のエネルギー制約の総合的解決

(3)財政健全化・社会保障制度改革は待ったなし

⚫︎財政健全化は先送りせず、政府方針を守る

⚫︎安心で持続可能な社会保障制度を確立し、若者の安心を回復

⚫︎地域主体による高齢社会に対応した社会システムへの変革

⚫︎所得格差・貧困問題を就業促進と所得再分配で緩和

⚫︎国と地方の役割分担の見直し

(4)日米関係を基軸とした国際秩序形成と
アジア太平洋の繁栄への積極的関与

⚫︎グローバル・ガバナンス-「ルールに基づいた開かれた国際秩序」の維持

⚫︎リージョナル・ガバナンス-「安定し、繁栄するアジア」の強化


⚫︎グローバルJAPAN
― 2050年 シミュレーションと総合戦略 ―より

http://www.21ppi.org/pdf/thesis/120927.pdf