› 夢と情熱コンサルタント脇田勝利の公式ブログ › 2016年02月03日
(株)ドリームマーケティング
http://www.dream-marketing.jp/
http://www.dream-marketing.jp/
2016年02月03日
世界一Googleのノウハウを活かす
2016年2月2日のニューヨーク株式市場でGoogle(持ち株会社Alphabet)がAppleを抜き、時価総額で世界一の企業となりました。
Googleの時価総額は5,370億ドル(約64.4兆円)であり、Appleの5,238億ドル(約62.8兆円)を132億ドル(約1.6兆円)上回りました。
下記は、2016年1月の時価総額ランキングです。
日本のトップは、トヨタ自動車のランキング20位。
時価総額は、1,882億ドル。
Googleの時価総額は、トヨタ自動車の実に2.85倍。
Googleを傘下に持つAlphabetの2015年10~12月期の売上高は18%増の約214億ドル、純利益は5%増の約49億ドルだった。
Googleの広告業は断然大きな収益源となっており、広告収入が全体の売上高に占める割合はなんと89%。
Googleのビジネスモデルは、ご存知の通り、
無料で一般消費者(Consumer)の利用者を集める、
誰でも無料で利用することのできる検索サイトのGoogleは世界的なシェアを誇るインターネット総合企業です。
また、Googleマップや交通案内をはじめ総合的にGoogleアカウントだけで自分の情報が集約できて便利に活用できるという意味で、いまやGoogleサービスを何かしら日常生活で使わない日はないほどに浸透しています。
どこでお金を集めているかというと、
無料で一般消費者(Consumer)にGoogleを使ってもらい、
私たちの個人情報を自動で集め、その情報を元に企業から広告代を集めているというビジネスモデルなのです。
つまり、無料で利用できるサービスを充実させて膨大な顧客を自社に集約し、広告収入を得るというシンプルかつ強力なビジネスモデルを構築しています。
その企業が今や真面目に車を作っている企業の3倍近い時価総額の世界No1の企業となったことに、
驚きを隠せません。
26年前の1990年の世界の時価総額ランキングは下記の通りです。
なんと、上位30社中21社が日本企業です。
2016年は、上位30社中、日本企業はトヨタ自動車1社のみです。
しかも、1990年と2016年の上位30社の内、
両方とも30位以内のランキングに入っているのは、
下記の4社のみ。
⚫️エクソン・モービル(米国)
⚫️トヨタ自動車(日本)
⚫️ジェネラル・エレクトリック(米国)
⚫️AT&T(米国)
時価総額になったアップルが減速をしているのも、
iPhone人気に陰りがあるのが原因です。
スティーブジョブズが無くなって、
イノベーションを牽引する人材を失ったアップルも、
既存の商品の改善のみで何とかしのいでいる印象。
世界No1になったGoogleに学ぶ点は下記の通りです。
(1)世の中の人が本当に必要としていることを提供する。
シリコンバレーのGoogle本社に訪問しミーティングに参加してきた時の事を思い出します。
世界最先端の仕事術「Googleの働き方」
http://marketing.yoka-yoka.jp/e1453982.html
会議の議題は「世の中の人が困っているのことは何か?」をまずは考えるのです。
つまり、世の中の人が困っていることを解決し必要としていることから逃げずに、
それを解決する方法を提供しています。
(2)試行錯誤が圧倒的に早い。
そしてわずか15分の会議の中で「困っていることを解決できるプロトタイプ(試作品)」を明確にし、実際にその日から新製品作りがスタートします。
新製品はベータ版などで早く公開され、すぐに効果が検証され、
ダメなものはすぐに捨ててしまいます。
そのPDCAの回転が圧倒的に早いのがGoogleです。
(3)ファン倶楽部を作っている。
Googleのプロダクト担当上級副社長スンダー・ピチャイが、Google I/O 2015のキーノートで、Googleの各プロダクトの利用状況を説明してくれました。
その数「10億人」を超えています。
つまり、世界の人口73億人のうち、実に10億人がGoogleのことを知っていて、
実際に利用しているユーザーであり、ファン倶楽部の会員といいうことです。
その個人情報が、Googleの広告の源泉となっています。
Googleは10億人のファン倶楽部の個人情報をお金に変えているのです。
世界No1企業となったGoogleのノウハウを更に分析し、
多くの企業で成果を上げるお手伝いを更に進めて参ります。