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2018年01月16日

アメリカの一人勝ちは好循環が原因




アメリカの景気は、2008年のリーマンショック以降、金融緩和もあって回復を続けています。

公式には2009年6月にそれまでの後退期を脱して拡大期に転換しています。

それ以降現在まで8年間も拡大が続いています。


NYダウの株価は市場最高値を更新し、
トランプ大統領になり減税が実現したことで、
世界中のお金がアメリカに集まっていることが大きな要因です。

●ダウ平均株価



日本のマスコミなどの情報をみると、
「アメリカは格差が広がり経済的にも厳しい国」という印象がありますが、
実際は1980年から38年間で6倍近くGDPは成長しています。

●名目GDP比較




現地アメリカに暮らして感じるのは、
「活気」です。

世界中の都市に訪問していますが、
ニューヨークの街を歩くと本当に活気があります。

ニューヨークに滞在している時に感じる物価の体感は、
「東京の2倍」「地方都市の3〜4倍」という感じです。

ニューヨークでお店に入りランチを食べると最低2,000〜3,000円、
夜のディナーは1万円以上という感覚です。

2017年10月〜12月のアメリカの小売売上高は前年比5.5%増加と個人消費も絶好調です。

しかも2013年から2017年にかけて、
小売売上高は16%以上も伸びています。

●アメリカの小売売上高





アメリカと日本人の年代別の年収を比較してみると、
下記の通りになります。


アメリカ           日本

15~24歳  361万円    19歳以下  132万円  
               20~24歳  253万円
25~34歳  574万円    25~29歳  352万円  
               30~34歳  397万円
35~44歳  714万円    35~39歳  432万円  
               40~44歳  461万円
45~54歳  739万円    45~49歳  486万円  
               50~54歳  509万円
55~64歳  628万円    55~59歳  491万円  
               60~64歳  372万円
65歳以上   385万円    65~69歳  301万円  
               70歳以上  304万円

全平均    565万円          420万円


全年齢層でアメリカより日本がかなり低いことが解ります。平均年収でアメリカは日本の1.35倍の値です。

時間あたり生産性は日本よりも3割以上高いアメリカなので、
日本とアメリカは働く時間は同じだと想定すれば、

同じ時間働いて、給料が35%高いのがアメリカということになります。

この生産性の高さをベースに国が成長しているのは間違いありません。




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2015年のアメリカの平均年収は 56,516 ドル(1ドル100円換算で565万円)と米国商務省米国勢調査局が発表しています。これは分布の中央値で、一般的な算術平均値では79,263ドル(793万円)になります。

データの分布が非対称の場合は、中央値のほうがそのデータの傾向をより正確に表す「平均」になります。アメリカの場合、富裕層の年収が高いので普通に算術平均で計算すると、高いほうにシフトしてしまって実態から外れた平均年収になってしまいます。米国勢調査局のデータは両方の値が示されていますが、ここでは中央値のデータを紹介します。換算レートは1ドル100円とします。

日本のデータは国税庁の民間給与実態統計調査をもとにしています。