夢と情熱コンサルタント脇田勝利の公式ブログ

●上海マーケティングレポートのまとめ

　上海は非常に元気の良い街で、正直日本にこの元気の良さはない。

　成長率が12.5％という数字以上に、若い世代のパワーと人間の持っている向上心がそう感じさせてくれる。

　二極化は、日本以上に激しく、食事をするにしても1食当り「100円～1万円」（上を見ればキリがないだろうけど）とピンからキリまで多種多様である。

　これは、食事以外の全ての商品・サービスについても同じである。

中国に進出している形態として考えられるのは、

（1)中国を市場と考えずに、安い労働力を利用して物を作る。
（2)日本で競争力のある製品、またはサービスを中国に進出し
ている外資企業、または中国企業、個人に売り込む。

　成功している企業の多くは（1）の方法であろう。

　上海は、とにかくモノが溢れている。買う気がなくなるほど、100円ショップにあるような商品は更に安価でいくらでもあるし、器用な手先を行かして、道端でもいろいろなモノを手作りで作っているくらいだ。　

　サービスの質は劣悪でも、手やカラダを使った労働力はいくらでもあるといった印象だ。

　また（2）の方法は、一部の外国人や富裕層を狙うしか方法がないように思われる。

　一般の上海人が購入する価格帯との差を考えると、日本以上に誰に何をどんな風に売っていくのかを明確にしなければ成功はおぼつかない。

　日本のビジネスを上海で展開するならば、外国人か地元富裕層向けに、日本と同等以上の価格とサービスで参入した方が良いという仮説が成り立つ。

　福岡という立地は非常に面白い場所にある。東京と上海は同じ距離だし、韓国・中国・台湾・香港・マカオなど3時間ほどで行ける場所を考えると、これからが正にチャンスと言える。

　しかし、マーケティングの視点できちんと成功するビジネスモデルを日本以上にきっちりと作り上げないと成功はおぼつかない。

　今後も、アジアでのビジネスチャンスをマーケティング上の視点で研究してきたい。