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2018年02月14日

稲盛和夫さんの奥深さ





稲盛和夫さんの著書は本当に奥深く何度読んでも原点に帰ることができ、
仕事や経営が上手くいくのはもちろん、
人生も上手くいく実践的な内容ばかりです。

稲盛和夫さんから、人としての生き方「人生哲学」と経営者としての心の持ち方「経営哲学」を学ぼうと1983年に立ち上がった自主勉強会が出発点の、
盛和塾も日本やアジア、アメリカ、そして世界へ広がっています。

今や96塾以上11,000名を超える塾生が学ぶ素晴らしい会になっています。

私がコンサルティングで中国に行っている時に聴いたのが、

「中国人経営者が数千人集まって、稲盛和夫さんのお話を聴いて涙を流している」

と伺い、改めてその凄さを実感致しました。

中国においては、最初の塾が2007年7月、無錫に設立されて以来、10年が経過し、現在では北京塾、上海塾など30の塾において、3,500人を超える塾生が稲盛さんの経営を学んでいます。

中国人の忘れていた儒教を経営に生かし、成果を上げている点が中国の経営者の心を掴んでいるのです。


稲盛和夫さんの代表的なノウハウをご紹介させていただきますので、
ぜひ改めて参考にしていただけますと嬉しいです。

勉強会にも参加をさせていただきましたが、
本当に奥が深く学べば学ぶほど、もっと深く学び実践する必要性を感じます。

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●フィロソフィとは何か 

・どのような考え方なのか

 フィロソフィは「人間として何が正しいのか」 、「人間は何のために生きるのか」 という根本的な問いに真正面から向かい合い、様々な困難を乗り越える中で生み出された仕事や人生の指針であり、京セラを今日まで発展させた経営哲学です。

・どのようにして生まれたのか

 京セラを経営していく中で、私はさまざまな困難に遭遇し苦しみながらもこれらを乗りこえてきました。その時々に、仕事について、また人生について自問自答する中から生まれてきたのが京セラフィロソフィです。

このフィロソフィは、実践を通して得た人生哲学であり、その基本は「人間としてこういう生きざまが正しいと思う」ということです。このような生き方で人生を送っていけば、一人ひとりの人生も幸福になり、会社全体も繁栄するということを、私は訴え続けてきました。


●すばらしい人生をおくる

・人生方程式 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

人生・仕事の結果は、考え方×熱意×能力という一つの方程式で表すことができます。

「能力」とは、知能や運動神経、あるいは健康などがこれにあたり、両親あるいは天から与えられたものです。

「能力」に「熱意」という要素が掛かってきます。これも、やる気や覇気のまったくない、無気力で自堕落な人間から、人生や仕事に対して燃えるような情熱を抱き、懸命に努力を重ねる人間まで、やはり個人差があります。

これに「考え方」が掛かってきます。掛け算ですから、マイナスの考え方を持っていれば、「能力」があればあるほど、「熱意」が強ければ強いほど、大きなマイナスになってしまいますプラスの「考え方」を持っていれば、人生・仕事の結果は、さらに高いプラスの値となるのです。


・夢を描く

現実は厳しく、今日一日を生きることさえ大変かもしれません。しかし、その中でも未来に向かって夢を描けるかどうかで人生は決まってきます。自分の人生や仕事に対して、自分はこうありたい、こうなりたいという大きな夢や高い目標を持つことが大切です。

高くすばらしい夢を描き、その夢を一生かかって追い続けるのです。それは生きがいとなり、人生もまた楽しいものになっていくはずです。

●アメーバ経営とは

稲盛が京セラを経営するなかで、京セラの経営理念を実現するために創り出した独自の経営管理手法です。

アメーバ経営では、組織をアメーバと呼ぶ小集団に分けます。各アメーバのリーダーは、それぞれが中心となって自らのアメーバの計画を立て、メンバー全員が知恵を絞り、努力することで、アメーバの目標を達成していきます。そうすることで、現場の社員ひとりひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現しています。

アメーバ経営は、京セラをはじめ、稲盛が創業したKDDIや再建に携わった日本航空など約600社に導入されています。


●稲盛経営12ヵ条

京セラとKDDI、JALを経営する中で、会社経営を成功に導く実践項目を12ヵ条にまとめたものです。

1.事業の目的、意義を明確にする
公明正大で大義名分のある高い目的を立てる。

2.具体的な目標を立てる
立てた目標は常に社員と共有する。

3.強烈な願望を心に抱く
潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと。

4.誰にも負けない努力をする
地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける。

5.売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
入るを量って、出ずるを制する。利益を追うのではない。利益は後からついてくる。

6.値決めは経営
値決めはトップの仕事。お客様も喜び、自分も儲かるポイントは一点である。

7.経営は強い意志で決まる
経営には岩をもうがつ強い意志が必要。

8.燃える闘魂
経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要。

9.勇気をもって事に当たる
卑怯な振る舞いがあってはならない。

10.常に創造的な仕事をする
今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる。

11.思いやりの心で誠実に
商いには相手がある。相手を含めて、ハッピーであること。皆が喜ぶこと。

12.常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で


●六つの精進とは

「六つの精進」とは、人生や仕事において、重要となる実践項目をまとめあげたものです。「六つの精進」を毎日連綿と実践し続けていけば、やがてすばらしい人生が開けていくはずです。

1.努力
2.謙虚
3.反省
4.感謝
5.善行
6.感性

●従業員をやる気にさせる7つのカギ

会社を経営していくうえで重要なことは、いかに従業員をやる気にさせるかです。経営者が一人でいくら頑張っても、できることは知れています。会社を発展させていこうと思えば、自分と同じ気持ちになって、一緒に仕事をしてくれる従業員が必要になります。

1. 従業員をパートナーとして迎え入れる
自分と一心同体になって仕事をしてくれる「パートナー」-ともに経営の責任を負う共同経営者として従業員を迎え入れることが必要です。

2. 従業員に心底惚れてもらう
経営者は、社長であるあなたに惚れ込み、どこまでもついてきてくれる従業員をつくり、彼らを幸せにしていかなければならないのです。

3. 仕事の意義を説く
従業員は、自分のやっている仕事に意義を見出せば、気持ちが高ぶり、持てる力を最大限に発揮してくれるはずです。

4. ビジョンを高く掲げる
すばらしいビジョンを共有し、こうありたいと従業員が強く思えば、夢の実現に向かって、どんな障害をも乗り越えようという強大なパワーが生まれてくるのです。

5. ミッションを確立する
従業員のモチベーションを揺るぎないものにする。それが、「ミッション」です。会社の使命や目的を明らかにして、それを従業員と共有します。

6. フィロソフィを語り続ける
高邁な企業の目的を追求していくためには、「私はこういう考え方で経営をしていくつもりだ」ということを皆に話して、それを共有していかなければなりません。

7. 自らの心を高める
経営者は、しっかりとした哲学を学び、自分の器を大きくするように努めるべきです。



●不況に備える7つの心構え

不況は成長のチャンス
高収益であれ
対策1.全員で営業する
対策2.新製品開発に全力を尽くす
対策3.原価を徹底的に引き下げる
対策4.高い生産性を維持する
対策5.良好な人間関係を築く


以上、
稲盛和夫さんオフィシャルサイトより引用
http://www.kyocera.co.jp/inamori/
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Posted by 脇田勝利 at 00:05Comments(0)