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2013年11月29日
大前研一さんの講演Vol.2「日本の4大問題」

先日に引き続き、和僑会世界大会でのメインイベントは、
世界を舞台に日本人で最も有名な経営コンサルタントの一人大前研一さんの講演のご紹介です。
聴けば聴くほど、日本の問題点が明確になってきました。
日本人の弱点は、データを読み解く事無く、
感覚で全てを進めてしまうところです。
私も、大前さんのように、きっちりとデータを読むと共に、
現場で何が起こっているかの本質を見極め、
人や企業、まち、地方、日本、そして世界を活性化していくお手伝いをしようと決意いたしました。
それでは、大前研一さんの講演Vol.2「日本の4大問題」です。
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●日本の4大問題 いずれも構造問題
(1)少子化
結果として一人っ子政策
パウチ族
海外に雄飛した日本人と染色体が別
満州などの開拓
戦後の新興企業の世界化
(2)高齢化
将来に不安
「いざというときのために・・・」
市場経済、マクロ経済と相容れない
結局、政府を信用していない
結果、三重投資(貯金・保険・年金)
GDPが伸びない
国民貯金は国が無駄遣いする原資となる
死ぬときが一番お金持ち
「国」が成立しないデモグラフィー
(3)単身世帯
構造不況の原因(GMS・百貨店・ファミレス)
(親以外の人との)共同生活に耐えられない(離婚・フリーターなど)_
全ての企業は20年以上前の「家族・ファミリー・お客様」を前提に事業
(4)取得・資産減少
OECDで唯一、あらゆる層で個人所得と資産が20年間にわたって減少
●日本は非金融資産は20年でほぼ半減、金融資産の伸びは小さく、総額ベースでは資産は減少している。
●全ての年代で所得が減少し、消費支出を減らしている。
●ここ10年で、中・高所得車層が減少し、低所得者層が大幅に増加した。
●年金支給開始年齢引き上げによって、団塊世代の定年直後(60〜65歳未満世帯)の赤字額、赤字率が大きくなり、75歳を過ぎるまでフローはプラスとならない。
●現在の消費者心理は「イソギンチャク」状態にあり、触手を閉じた状態で、何を買わせようとしても反応しない状況にある。3.11後悪化
●日本は、ボーダレス時代に逆行した閉鎖国家型の政策を続けたために、反転・反攻不能の状態に陥っている。
●かつての日本人は、自分の国にチャンスがなければ国外に出て「稼ぎに」行ったが、現代では霞ヶ関に行って「お金が降ってくる」のを待つようになってしまった。
●TPPに対しては被害者意識です。
・すでに商社は世界的な食糧メジャーになっている。
・40兆円以上使った国内農業保護策で生産性や競争力が上がったというデータはありません。
・一つの県単位の農業補助金(500億円程度)で3000万トンのコメを作る農地が所得出来る国があります。
・「土地は輸入出来る」という発想が必要です。
・資本と技術をもって世界の最適地で自ら生産するのが「食糧安保」につながる考え方です。
・農林水産省は「農民漁民省」でなく食糧を安全、安心、廉価に確保するのをミッション(使命)とすべき
・名前も「食糧省」と改名すべき
・食糧は海外に雄飛した和僑の人々が祖国に貢献出来る最大の分野です。
●これからは世界の「僑」競っていかなくてはなりません。
・トップグループはアイルランド、イタリア、ギリシャなど
・華僑と印僑も数千万人単位
・中国は資源と成長性のあるアフリカに1億人規模の移住者を送り込む計画
・韓僑は地球上で最も広く分散している
・日本はアメリカと中国を除くと、ほとんど戦前の移民の域を出ていません。
・若者は国を出るどころか故郷の村を出ません
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Posted by 脇田勝利 at 00:05│Comments(0)
│まちづくり
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